一体感を武器に掴んだ5連勝 徳島ガンバロウズ 西田公陽 balltrip MAGAZINE(ボールトリップマガジン)

一体感を武器に掴んだ5連勝 徳島ガンバロウズ 西田公陽

10月10日、11日、愛知県名古屋市の枇杷島スポーツセンターで、B.ONEのファイティングイーグルス名古屋対徳島ガンバロウズが行われた。GAME1はオーバータイムにもつれる激戦の末、徳島が91-83で勝利。翌日のGAME2も79-72で制した。今シーズン初のアウェーゲームとなった徳島は、昨シーズンまでB1リーグで戦っていたFE名古屋を相手に、敵地でも持ち味を発揮。開幕節の横浜エクセレンス戦GAME2からの連勝を5に伸ばした。B.ONEでの戦いが始まったばかりの徳島が、着実に白星を重ねている。

勝ち切る力の背景にあるもの

小林康法ヘッドコーチは、開幕前からチームに手応えを感じていたという。
「プレシーズンから、やりたいバスケットにすんなり入ることができました。プレシーズンゲームを通して、チームとしても僕自身も自信があったので、いい状態でシーズンに入ることができたと思います」
昨シーズンに続き、チームを率いる小林HCにとって、今シーズンはこれまでの積み上げを生かすシーズンでもある。既存のシステムを理解している選手たちに、新たな力が加わったことで、チームは開幕前から目指すバスケットを形にしてきた。
その自信をさらに深めたのが、開幕節の横浜EX戦GAME2だった。ダブルオーバータイムまでもつれた試合を綱井勇介のブザービーターで制したことは、チームにとって大きな勝利となった。

「B.革新」によって新設されたB.ONE。新たなリーグで迎えるシーズンに、小林HCも当初は各チームの力関係やリーグ全体のレベルを見通せない部分があったという。
「このリーグがどういうリーグになるのか、どのくらいの力があるのかは、正直、全然読めなかったです。ただ、ここまでの6試合を通して、自分たちにも十分チャンスがあると感じています。目の前の試合にしっかり向き合い、日々の練習でステップアップしていけば、優勝を目指せるチームになれる。そのポテンシャルをを今のチームに感じています」

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試合を経るごとに着実に力をつけるチーム。その中で接戦を勝ち切る力はどこから生まれているのか。
「誰でも頑張れる、一貫性を持って取り組めるところを大事にしています。球際やリバウンド、特に今シーズンはポゼッションゲーム。攻撃回数で相手を上回ることを毎試合のテーマにしています。判断や戦術の部分ではまだまだ課題がありますが、自分たちがコントロールできる部分については、チームとして高いスタンダードで集中できていると思います」
オフェンスリバウンドに積極的に取り組み、相手にセカンドチャンスを与えない。そうしたプレーを日々の練習から徹底することで、試合の流れが揺らいだ場面でも大崩れしないチームを目指している。

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そして、選手同士のコミュニケーション量も多い。小林HCは、今シーズンは選手たちから必要な声が上がる場面が増えたと話す。
「アイザック・バッツ選手のように経験があって、いいリーダーシップを発揮できる選手がいることは、チームにとっても、ヘッドコーチである私にとっても心強いです。昨シーズンよりも、私だけでなく選手からも必要な声が飛び交うようになりました。チームがステップアップするために声を掛け合い、みんなが同じ方向を向けていると感じます」
一人ひとりが自分の役割を果たし、チームとして必要なことをやり続ける。その積み重ねが、接戦やオーバータイムにもつれた試合でも、勝負どころで踏ん張れる力につながっているのだろう。

地元への思いを胸に、キャプテンとして歩む西田公陽

今シーズン、キャプテンを務める西田公陽にも、開幕からの戦いについて振り返ってもらった。
「ここまでは率直にいい感じじゃないかなと思います。こんないいスタートを切れるとは予想していませんでしたけど、プレシーズンでもいい結果がありましたし、夏に積み重ねてきたものが試合に出ていると思います」
西田は、チームの強みとして、特定の選手に頼るのではなく、誰がコートに立っても同じように戦えることを挙げた。
「本当に誰か一人がやるということではなく、誰が出ても同じように戦えるところが徳島の良さです。それが高い強度を保てている理由の一つだと思いますし、延長戦になっても強度を落とさず、アグレッシブにプレーできています。いい練習を積み重ねられていることが大きいと思います」

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また西田も、小林HCに続き、チームを支える存在としてアイザック・バッツの名前を挙げた。
「特にアイク(アイザック・バッツ)はチームの柱になってくれています。練習でうまくいかない時や雰囲気がよくない時に、すぐにみんなを集めてアドバイスをくれるので、すごく助かっています。僕自身、キャプテンを務めるのは初めてなので本当に心強いです」
選手同士で声を掛け合い、必要なことを伝え合える環境が、チームの一体感を育んでいる。
その一方で、西田自身はまだ本調子ではないと明かす。
「自分の中で(得点面では)目標にしている数字があるので、そこを達成できればと思っています。ただ、まだ始まったばかりですし、昨シーズンの肩のけがの影響で痛みが出る日もあるので、本調子ではありません。試合を重ねるごとに、たくさんの方が応援してくれているので、その期待に応えられるように成長していきたいです」

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徳島出身の西田にとって、地元のクラブでキャプテンを務めることは、プレー面だけではない責任も伴う。シーズンが始まる前は、地元でのびのびとプレーするイメージもあったという。しかし、実際にシーズンを迎えると、地元出身の選手への期待や、キャプテンとしての責任を感じる場面も増えてきた。
「これも一つの経験なので、成長できればいいなと思っています」
地元から寄せられる期待も受け止めながら、西田はキャプテンとして、そして選手として成長を続けようとしている。

そんな西田は、シーホース三河からの期限付き移籍で徳島に加入した。今回のFE名古屋戦には、応援に駆けつけた三河のファンの姿もあった。
「めちゃくちゃうれしかったです。寂しいという声もたくさんいただいています。その中でも応援し続けてくれたファンの皆さんの前でプレーできたことに、まず感謝したいです」

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小林HCが目指すのは、戦術面の完成度だけではない。
「バスケットの細かい戦術よりも、どのチームよりも一体感があって、同じ目標に向かって戦うチームであることを何より大事にしています。チーム名の通り、誰が見ても頑張っているなと思えるチームでありたいです」

水曜日には、再びアウェーでベルテックス静岡との一戦が待っている。新たなリーグで勝利を重ね、自信をつける徳島が、ここまでの手応えを次の試合にどうつなげていくのか。5連勝の先にある、さらなる成長に注目したい。

文:木村英里
写真:徳島ガンバロウズ、オガワブンゴ

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