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彼と僕のツーメンゲームはリーグ屈指のプレーだった 川崎ブレイブサンダース ニック・ファジーカス balltrip MAGAZINE(ボールトリップマガジン)

彼と僕のツーメンゲームはリーグ屈指のプレーだった 川崎ブレイブサンダース ニック・ファジーカス

11月11日12日にかけて、川崎市とどろきアリーナで行われた川崎ブレイブサンダース(以下・川崎)対群馬クレインサンダーズ(以下・群馬)。川崎の#22ニック・ファジーカス、群馬の#9辻直人。旧友同士の対決に注目が集まった。「ツジーカス」のコラボタオルが発売され、初日で完売するなど盛り上がりを見せた。

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11日に行われたGAME1では、#25ロスコ・アレンが19得点、#20トーマス・ウィンブッシュが17得点の活躍などにより川崎が84-63で勝利した。翌日に行われたGAME2も3クォーターで点差をつけた川崎が71-61と勝利し、連勝を5に伸ばした。この試合では、#0藤井祐眞が20得点と躍動した。

GAME1終了後、ファジーカスに辻や、同じく元川崎の#11野本建吾との対戦について話を聞いた。

「辻と対戦ができて楽しかった」と第一声。そしてファジーカスは、「僕と辻の仲は一緒に育ったという感じ。長い間一緒にやってきた分、こうして対戦相手として試合をできることは嬉しいことだ。群馬のスカウティングをしていても、彼は要注意選手として扱われていた。彼が高いレベルでまだプレーできていること、相手チームの主軸として多くのプレータイムをもらえていることも嬉しい。彼のキャリアが今後どうなっていくのかを見ることも楽しみなんだ」と続けた。

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辻はファジーカスのことを、「僕のお兄ちゃん」と表現した。(2023年11月11日配信の記事
ファジーカスにとって、辻はどのような存在だったのだろうか。「兄弟という表現もあっていると思うが、僕は相棒という言葉がしっくりくる」のだという。そこには、「川崎でずっとやってきて、彼と僕のツーメンゲームはリーグ屈指のプレーだったと思う。短い間だったが川崎のバスケットボールを一緒に牽引できた」との自負があるからだ。

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さらに野本について、「今日もいいプレーをしてハッスルしていた。彼は、僕が来日した後に大学から新卒でチームに加入した。プロとは何か、ワークアウトの部分から僕に注目をして吸収してきた結果が、今の特別な選手としての活躍に繋がっているのだろう。僕の経験が彼の成長に少しでも役立ったのなら嬉しい」と話す。

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また野本への特別な思いも明かしてくれた。「彼自身も複数のチームに移籍し、厳しい環境の中、群馬という最大限自分を生かせる環境に辿り着けたと思う。川崎では少し自信を失っていたところもあったかもしれない。自分のプレーに迷いを持っている状態で川崎を出て行く形になった。もう一度、やりたいことを取り戻し、成長し、群馬ですごく頑張っているのだと思う。成長している姿を見ることがすごく嬉しかった」と目を細めた。
移籍してもずっと気にかけ続ける。改めてファジーカスの懐の大きさや人間性、あたたかさを感じることができた。

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ファジーカスというと、帰化後、代表として日本を2019年に上海で行われたW杯へ導いた存在として、今の日本バスケットボールの躍進のきっかけとなった選手として語られることが多い。しかし、来日当初からファジーカスとともに戦う選手たちの話を聞くと、ファジーカスは来日直後から日本の選手たちに多大な影響を与え、成長を促してきたことが伺える。これほどの選手は稀有だろうと改めて感じた。

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B1リーグはバイウィークに入り、次節、9節は来月。川崎は、12月2日3日に長崎県にある諫早市中央体育館で長崎ヴェルカと対戦する。

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文:木村英里
写真:濱田茉里

【Dear ニック・ファジーカス配信中】
日本バスケットボール界へ多大な貢献をしてくれたニック・ファジーカス選手(川崎)に感謝を込めて、ゆかりのある選手や関係者の方々から、今シーズン限りで引退するファジーカス選手へのメッセージを集め、紹介していきます。
※毎週火曜、金曜配信

▶︎instagram:https://www.instagram.com/balltripmag/reels/
▶︎Youtube:https://youtube.com/playlist?list=PLPS_drjWNV-z9ymYTQyAxsf2bkYVaCHed&si=x5dOIvSC2WfKhpiF

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