「インフロニア B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2026」 シーホース三河U15が見せた3ヶ月の成長

「インフロニア B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2026」が、3月25日から29日にかけて日環アリーナ栃木で行われた。
優勝したのは、琉球ゴールデンキングスU15。見事、連覇を達成し今年の大会は幕を閉じた。大会中、選手たちの勝利を目指し必死にプレーする姿、仲間を信じて声を掛け合う姿、懸命にボールを追いかける姿が随所で見られた。

「今の子供たちはBリーグのプロの選手たちのプレーが常に見られる環境にあるので、バスケットの知識が豊富。でも技術だけに頼らず、頭も足も使いながら技術を活かせるようなバスケットができるようにしたいと思っています」
そう大会中に語っていたのは、シーホース三河の青山友香ヘッドコーチだ。2025-26シーズン、三河のコーチに就任し、自身初となるBリーグのユースチームの指導にあたっている。

青山HCは、「選手たちは素直で、自分の意思をしっかり持っている」と話す。「こうだよと伝えると『僕はこう思いました』と意思や意見が返ってくるので、そこは尊重しながら、私は『こういう選択肢もあるよ』と伝え、選択肢を増やしてあげるようにしています。困った時にどの選択肢を選ぶのも選手本人なので、この世代は頭の中の引き出しに選択肢が増えることで上手になると思います」と、指導法について明かした。

実は昨年12月、体制が変わったタイミングで、青山HCはアシスタントコーチから立場が変わった。同タイミングで、三河は今大会に向け、チーム体制を強化した。その中心となったのが、三河でユース巡回コーチを務める柏木真介氏だ。大会までの3ヶ月間、U15のチームに付きっきりとなったのである。
シーホース三河や名古屋ダイヤモンドドルフィンズなどで活躍し、日本代表にも選出された柏木氏。日本バスケットボール界で長く活躍してきた経験豊富な柏木コーチが、今大会もベンチで選手たちを見守り、時に助言を送る姿が見られた。

体制が変わった後、選手たちの良さを引き出すために、「全員が足を使って、走るバスケット」へとスタイルを変えた。大会を前に手応えもあった。
「コーチ陣が求めていることに一生懸命応えてくれたんです。この年代として、できることを100%やってくれたと思いますね」
その言葉通り、チームは大会を通じて成長を見せた。立川ダイスに敗れベスト4進出は逃したものの、越谷アルファーズを延長の末1点差で破るなど粘り強い戦いを披露。決勝トーナメントでは、レバンガ北海道との試合でまたも延長にもつれる接戦を制した。3ヶ月という短い期間の中で、選手たちは見事に順応してみせたのだ。

「本当にスタッフと選手が頑張ってくれたから、こういう結果につながっています。格上と言われる相手にも頑張って勝利し、子供たちの喜ぶ姿を見ていると純粋に嬉しいです」と目を細める柏木コーチの表情が印象に残った。
新たな体制でユース世代の育成に取り組む三河。今後の成長が楽しみだ。

文:木村英里
写真:佐渡一翔

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