2022年も残すところあと2日となった12月30日、横浜市にある横浜国際プールでは、横浜ビー・コルセアーズ対群馬クレインサンダーズのGAME1が開催された。82-95で敗れた群馬の水野宏太ヘッドコーチ（以下・HC）は、「前半のターンオーバーが13。その際に20失点近くしている。その状況で流れを作ることは難しい。横浜BCはしっかり得点に繋げた。簡単にスコアさせてしまい慌ててしまった」と振り返った。
前節、東地区1位を走る千葉ジェッツ（以下・千葉J）と対戦し連敗。群馬は同地区3位につけているが、その差を詰めることはできなかった。「千葉J戦の負けを払拭すべく、アグレッシブに」と意気込んだが、残念ながら3連敗となった。
水野HCは、現在の群馬について「良いときと悪いときのアップダウンがあり、なかなか安定しない」ことを問題視。だから、「ゲームを自分たちのものにすることができていない」のだ。千葉J戦、横浜BC戦を通して、「いい時間帯は、いい形で得点を取る。しかし、流れが悪くなった際に、歯止めをかける方法を持てていない。見いだし、導くことができていない僕にも責任がある」と悔しさを滲ませた。
悪い流れをどう断ち切るのか。まず大切なのは、「オフェンスをしっかりシュートで終わる」ということ。後半は、修正し「ターンオーバーを3つに抑えることができて、得点的にも後半は勝つという状況」を作ることができた。「雑にならずにプレーをしなければならない」と気を引き締めていた。
千葉J戦後に水野HCは、「自分たちがコントロールできることにしっかりフォーカスをして、コントロールできないものに集中力を奪われないように」と選手たちに伝えた。「僕たちが変わろう」とチーム内で話をした結果、「変わろうというアクション、トライしている部分は見えた」と変化は感じている。この変化を結果に繋げるために、さらに歯止めをかけることができていない理由を精査し、改善策を示していきたいところだ。
12月、群馬は5選手が新型コロナウイルスに感染し、17日18日に行われる予定だったサンロッカーズ渋谷戦が中止になってしまったことがあった。過密な日程も重なり、体力的にも練習に割けた時間にも影響がなかったわけではない。「辛抱強く」戦い続けることも必要だろう。
前述の通り、東地区3位。上位2チーム、千葉Jとアルバルク東京とは徐々に差が開き始めている。ワイルドカードも含めチャンピオンシップ出場を考えた際に気になるのは西地区の混戦模様。目標へ向けて確実に歩みを進めるためには、一つ一つ勝利を積み重ねていくしかない。
大晦日までBリーグの試合は開催される。横浜BCとのGAME2は、31日14:05Tip offだ。連敗という悪い流れを断ち切り、気持ちよく年越しができるか注目したい。
