16年ぶり2度目の優勝!「自分を信じることで何倍も強くなれる」 富士通レッドウェーブ 宮澤夕貴
東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで、4月13~15日にかけて行われた、京王 Presents Wリーグプレーオフ 2023-2024ファイナル 富士通レッドウェーブ対デンソーアイリスは富士通の優勝で幕を閉じた。
1勝1敗、3戦までもつれたファイナルは、富士通が89-79で勝利し、16年ぶり2度目の優勝を果たした。対するデンソーも最後の最後まで富士通を追いかけ接戦を繰り広げた。
プレーオフのMVPを獲得した#52宮澤夕貴は試合後の会見で、「昨日(の敗戦から)学んだこと、相手のオフェンスリバウンドやチームで自分たちが攻めないこと、ディフェンスのチームルールが徹底されていなくて簡単にやられてしまったり、そういうところをしっかり修正できたのかなと思います。全員がアグレッシブにアタックして、全員がしっかりフェイスアップすることで、デンソーさんは自分たちのオフェンスを止めることができなかったですし、自分たちもいいリズムで攻めることができました。そして今日一番大事だったのがベンチメンバーの活躍です。今日試合に出たベンチメンバーは3人でしたがその3人がしっかり活躍してくれましたし、こうやって自分たちがパフォーマンスできるのは、普段練習でお互いやり合ってるからです。今まで練習でやってきたことが今日しっかり出たと思います。だから本当にこれはチームの勝利です」と総括した。
今シーズン富士通に移籍していた#7林咲希は、加入当初をこう振り返った。
「(チームの)雰囲気はもう少し良くできるのかなと正直思いました。私はそういうことがすごく得意だったので、まず私がサポートできることだと思いました。あとは、自主練の仕方なども若い選手に伝えてきたので、そういうところでも少しは貢献できたのかなと思います」
さらに林は、「コート内で私が一番良い顔をして良いパフォーマンスができるようにと心がけてきたので、私も成長できましたしみんなもすごく成長してくれました」と語った。
そしてキャプテンとしてチームを牽引し続けた宮澤は、「プライベート(の行い)も試合に出ると思っています。気を使わない選手はディフェンスもできないと思いますし、そういうことはつながっています。例えば飲み物を飲んだ後に片付けるとか、本当に細かいことですが、そういうところがちょっとできていなかったので、まずはそういうところをしっかりやろう」と、チームメイトへ語りかけてきた。
さらに宮澤はこう続けた。
「プレー面では、自信が持てればプレーは本当に変わります。だから、みんなできるとすごく言いましたし、自分自身も自分を信じているし、このチームを信じているとずっと伝えてきました。やっぱりトム(ホーバス日本代表ヘッドコーチ)さんがそういう姿勢を選手に伝えてくれていたからこそ、自分を信じることで何倍も強くなれるとわかりました。今年のチームは、BT(テーブスヘッドコーチ)もそうですし、絶対にいけると最初から話していましたし、選手もそれに向かってやり続けてきました」と、日本代表での活躍と経験から得たものをチームに還元していた。
経験と自信など様々なピースがついに揃った富士通が見事優勝を手にした。
そして、女子バスケットボールもこの夏はパリ五輪が待っている。前回、東京大会では銀メダルを獲得し世界ランキング9位の日本女子は、グループC。世界ランキング首位で、オリンピックでは7連覇を果たしているアメリカやベルギー、ドイツと戦う。女子バスケットボールは、7月27日から8月11日にかけて行われる。また熱い試合を繰り広げ熱狂させてくれることだろう。