いよいよ幕を開けたBリーグ2023-24シーズン。10月7日8日に、ゼビオアリーナ仙台で行われた仙台89ERS（以下・仙台）戦を戦ったアルバルク東京（以下・A東京）は、見事連勝を飾った。GAME1を86-78と勝利し、続くGAME2も90-61と大勝、最高のスタートを切った。
試合後、今シーズンからキャプテンに就任した#10ザック・バランスキーに話を聞くことができた。まず、開幕連勝を振り返りながら、「すごく嬉しい。ずっと早く試合がしたいという気持ちがあったので、やっと始まって楽しかった。新チームになってお互い探り合いながらの段階だが、徐々にチームは良くなってきている。ディフェンスが噛み合っている時は自分たちの流れに持って行きやすかった。もっとコミュニケーションを取っていけばより良くなる」と手応えを感じていた。
今シーズン、長くチームのエースとして活躍を続けた田中大貴がサンロッカーズ渋谷へ移籍するなど、チームには大きな変化があった。
アジア大会に出場した#21平岩玄が負傷してしまったことはチームとして残念だが、日本代表としてワールドカップを戦った#8吉井裕鷹は、さらに成長を遂げて戻ってきている。新たなA東京は、どんなチームになるのだろうか。バランスキーは、若手からベテランまでバランスがいいと語る。「お互い、コミュニケーションを取りやすい環境があるからやりやすく、上手くいっている」のだという。
新加入も交え世代を越えた融合を見せる新生A東京は、開幕戦でも集中力の高いプレーを見せていた。
キャプテンとして率いる今シーズン。「みんなをなるべくストレスフリーにできるように、あとはチームを上手くまとめられたら」、気負いはない。
また、長崎ヴェルカに加入した元チームメイトの#18馬場雄大についても聞いてみた。12月には天皇杯とリーグ戦合わせて3連戦が待っている。「日本が彼にとって一番戻りたかった場所かは分からないが、彼と対戦できることは楽しみ。雄大が中学生くらいの頃から知っている。彼が海外で経験し成長した姿を日本のファンに見せてくれると思う。（3連戦は）すごく楽しみにしている。しっかりと意地を見せたい。そっちもいろいろ経験してきただろうけど、こっちはこっちでちゃんと成長している。お前には負けないぞというところを見せないとまた調子に乗っちゃう」と笑った。
最後に、バランスキーは「選手全員が口を揃えて今年は優勝すると言っていて、スローガンの『ONE FOCUS』にもあるように同じベクトルを向いている。その中で僕たちが一番幸せを感じるのは満員の会場でプレーする時。（ワールドカップの盛り上がりを受けて）各アリーナでみんなが楽しみにしている。その年こそ優勝したい」と、今シーズンにかける想いを語った。
次節、A東京はホーム開幕戦。国立代々木競技場第一体育館で宇都宮ブレックスを迎える。吉井と宇都宮の比江島慎、日本代表として躍動した選手たちにも注目だ。
