9月11日、代々木第二体育館でアルバルク東京の「2023-24シーズン TIPOFFイベント presented by リヴグループ」が開催された。当日は、公式ファンクラブALVARCARSの会員736人が参加し、シーズン開幕へ向けて期待が高まる時間となった。
まず、林邦彦社長から今シーズンのスローガンが発表された。
「ONE FOCUS」
そこには、「様々な一つのことを大切にし、 そしてその一つのことに皆が集中してこのシーズンを過ごしているという思い」が込められた。続けて林社長は、「一つのシュート、一つのディフェンス、それぞれのスケールは小さいかもしれないが、全ての結果が積み上げにより編成されていることをしっかり意識しながら丁寧に行動していきたい。一試合一試合大切にし、その一つの勝利を追い求め、 アリーナに集まる皆様一人一人の思いを大切にして、一人でも多くの人と感動を共有する。皆様にもこのONE FOCUSを一年大切にしていただき、ぜひ一人一人の力でチャンピオンに導いていただければ」と呼びかけた。
また伊藤大司GMからは、今シーズンの編成について説明があり、「今シーズン、チームを作っていく中で、我々が求めるものとして、タフで、アンセルフィッシュで、野心があり、そして責任感の強い、そういったメンバーで戦いたいと考えた。選手がどういう人間性を持っているか、まず注目して選んだ」と語った。
今シーズンから、先日のFIBAバスケットボールワールドカップ2023にブラジル代表としても出場していた#23レオナルド・メインデルや、長くユーロリーグでプレーしていた#77アルトゥーラス・グダイティス、さらにレバンガ北海道からベテランの#0橋本竜馬、滋賀レイクスから#7テーブス海、茨城ロボッツから#25福澤晃平が加入している。9日に行われた川崎ブレイブサンダースとのプレシーズンゲームでは、合流して間もないメインデルをスターターに起用するなど期待値の高さが伺えた。
今オフに、長くエースとしてチームを牽引してきた田中大貴がサンロッカーズ渋谷へ移籍した。試合後、今後チームの中心選手としての活躍が期待される#75小酒部泰暉に話を聞くと、「昨シーズンが終わった時点で、シュートチャートなどを見て、オフシーズンからオープンショットの成功率などを課題にしていた。そこを高めたい。得点だけでなくチームを助けるディフェンスとか細かい部分も、勝利につながるプレーをしたい」と、豊富を語ってくれた。
またTIPOFFイベントでは、キャプテンに就任した#10ザック・バランスキーが、「人生で初めて（キャプテンを）やることになった。どういうキャプテンになりたいかは全く想像もつかないまま就任したが、特別に何かを変えるつもりはない。みんながしっかりコミュニケーションを取れるチームを作っていけたらいい」とコメント。チーム一丸で頂点を目指す。
メインデル同様、日本代表としてワールドカップに出場、飛躍した姿を見せた#8吉井裕鷹は、「今回勝てたのも、一つのシュートで流れを自チームに引き寄せられるほどの応援が大きい。いいムードに乗ることができた要因だと思う。応援されればされるほど選手たちは盛り上がり、逆転ムードのきっかけにもなる。応援の重要性を身に染みて感じた」と、自国開催だったワールドカップを振り返りながら、今まで以上の応援を求めた。
イベントの最後、橋本は、「優勝するために来た。自分ができることを最大限にやっていきたいなと思うし、皆さんとその頂きを見たいと思っている。長いシーズンになるが一緒に戦っていきましょう」と語った。この熱いメッセージに、ファンは一段と盛り上がりを見せていた。
今シーズンの開幕戦は、アウェーでの戦いだ。10月7日8日にゼビオアリーナ仙台で仙台89ERS と対戦する。翌週、14日15日にはホーム開幕戦。国立代々木競技場 第一体育館で宇都宮ブレックスを迎え撃つ。
タフでハングリーな新戦力を加えたアルバルク東京、今シーズンこそ頂点へ再び立つことができるのか注目だ。
