FIBAバスケットボールワールドカップ2023 日本代表候補選手発表 balltrip MAGAZINE photo by 佐渡一翔

FIBAバスケットボールワールドカップ2023 日本代表候補選手発表

 2023年6月19日、2023年度バスケットボール男子日本代表強化活動方針およびFIBAバスケットボールワールドカップ2023日本代表候補選手発表会見が、大手町三井ホールで行われた。
公益財団法人日本バスケットボール協会の三屋裕子会長、東野智弥技術委員会委員長、トム・ホーバス男子日本代表ヘッドコーチが登壇し、2023年度のバスケットボール男子日本代表の強化活動方針について、またFIBA バスケットボールワールドカップ2023日本代表候補選手を発表した。

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 冒頭、三屋会長は「今日でFIBAバスケットボールワールドカップ2023開幕まであと67日。就任後の大きな仕事の一つが招致だった。拙い英語で勝負し、招致が決まってから今日まで色々と準備してきた。男子も強くなってくれた。沖縄で開催されるが、日本中の方から応援、ご支援をいただけるチームになりたい」と挨拶した。

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 東野技術委員会委員長からは、FIBAバスケットボールワールドカップ2023とその先、2024年に行われるパリオリンピックへ向けて説明があった。「パリオリンピックに私たちは出たい。そのためにどうすべきか。ワールドカップでアジアゾーン最上位の成績を収めること。ワールドカップの1戦目からしっかり戦っていきたい。未達の場合は、FIBAオリンピック世界最終予選への出場権を獲得しなければならない」と語った。

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現在の日本のFIBAランキングは36位。FIBA バスケットボールワールドカップ2023に出場するアジアゾーンの国々は、フィリピン(40位)、中国(27位)、ヨルダン(33位)、イラン(22位)、レバノン(43位)。FIBA バスケットボールワールドカップ2023でアジアゾーン最上位の成績を収めることは容易ではない。

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日本はグループEに属しドイツ(11位)、フィンランド(24位)、オーストラリア(3位)と対戦することが決まっている。ロサンゼルスレイカーズのデニス・シュルーダーをはじめNBA選手も有する「ドイツ戦で我々がサプライズできるか。規律高く、ヨーロッパのバスケットの典型なチーム」と警戒した。

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 また、「ホーバスヘッドコーチが掲げる分析や統計、ハングリーさや真剣に頑張るシンプルなところを落とし込み、チームは今勢いに乗っている。ランキングは36位だが、沖縄で試合が行われることがキーポイント。少しでも次につなげたい」と意気込んだ。

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 続いてホーバスヘッドコーチは、「ステップアップしないと、ドイツは強い。最初がすごく大事。ドイツはバランスもいい。インサイドだけじゃなくスリーポイントシュートもある。25日からの合宿でも強く伝えるつもりだ」と気を引き締めつつ、「大きなチャレンジではあるが楽しみ、自信もある」と笑顔を見せた。

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 発表された日本代表候補選手は以下の通り。

1:ニック・ファジーカス(川崎ブレイブサンダース)
2:比江島慎(宇都宮ブレックス)
3:アキ・チェンバース(群馬クレインサンダーズ)
4:ルーク・エヴァンス(ファイティングイーグルス名古屋)
5:永吉佑也(ライジングゼファー福岡)
6:須田侑太郎(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
7:張本天傑(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
8:安藤誓哉(島根スサノオマジック)
9:富樫勇樹(千葉ジェッツ)
10:原修太(千葉ジェッツ)
11:渡邊雄太(ブルックリンネッツ)
12:ジョシュ・ホーキンソン(信州ブレイブウォリアーズ)
13:馬場雄大(ー)
14:マシュー・アキノ(信州ブレイブウォリアーズ)
15:八村塁(ロサンゼルスレイカーズ)
16:吉井裕鷹(アルバルク東京)
17:川真田紘也(滋賀レイクス)
18:テーブス海(滋賀レイクス)
19:渡邉飛勇(琉球ゴールデンキングス)
20:西田優大(シーホース三河)
21:井上宗一郎(サンロッカーズ渋谷)
22:富永啓生(ネブラスカ大学)
23:河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)
24:金近廉(千葉ジェッツ)
25:ジェイコブス晶(NBAグローバルアカデミー)

ホーバスヘッドコーチからは「全員がハングリーで楽しみ」とコメントがあった。

 今後は、8月25日、沖縄アリーナで開幕するFIBAバスケットボールワールドカップ2023に向けて、「国際ゲームを多くしたい」とホーバスヘッドコーチから日本バスケットボール協会側へ要望があり、マッチメイキングをしたという。本戦までにおよそ10ゲームの強化試合が組まれた。6月25日から合宿を行った後、7月8日9日に浜松アリーナで行われるバスケットボール男子日本代表国際強化試合2023静岡大会に臨む。日本代表はチャイニーズ・タイペイ(69位)と対戦。その後は韓国遠征などが予定されている。日本バスケットボールの進化を見せたいところ、勝負の2ヶ月間が始まる。

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今後のスケジュール

■静岡大会直前合宿
6月25日(日)〜7月9日(日)
味の素ナショナルトレーニングセンター

■国際強化試合静岡大会
7月8日(土)〜9日(日)
浜松アリーナ(静岡県浜松市)

■韓国遠征直前合宿
7月12日(水)〜24日(月)
味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)

■韓国遠征
7月20日(木)〜24日(月)
ソウル(韓国)

■ワールドカップ直前合宿
7月28日(金)〜8月21日(月)
味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)

■国際強化試合 太田大会
8月2日(水)、4日(金)
オープンハウスアリーナ太田(群馬県太田市)

■国際強化試合 東京大会
8月15日(火)、17日(木)、19日(土)
有明アリーナ(東京都江東区)

■FIBAバスケットボールワールドカップ2023
8月25日(金)〜9月10日(日)
沖縄グループステージ:沖縄アリーナ(日本)
決勝ステージ:マニラ・フィリピン

【日本代表スケジュール】
8月25日 (金) 日本 vs ドイツ
8月27日 (日) 日本 vs フィンランド
8月29日 (火) 日本 vs オーストラリア

文:木村英里
写真:佐渡一翔

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