シーホース三河・西田優大の飛躍

シーホース三河・西田優大の飛躍 ヘッドコーチからも「すごい選手になる」と太鼓判

 3月5日6日、西地区5位シーホース三河は愛知県のスカイホール豊田で西地区4位広島ドラゴンフライズを迎え対戦した。残念ながら広島相手に92-83と敗れたもののGAME1から、2月26日27日に沖縄アリーナで行われたワールドカップ予選Window2に出場した日本代表メンバー#19西田優大と#32シェーファーアヴィ幸樹もスターターで出場した。特に活躍が目立ったのは、チャイニーズ・タイペイ戦では27得点と日本代表を牽引した西田だった。

シーホース三河・西田優大の飛躍

 実は、西田らは代表戦後の隔離期間を経てGAME1が行われた当日にチームに合流をした。「朝5時半に沖縄を出発、長旅7時間かけて帰ってきた」と苦笑いしたが、怪我人を抱えた苦しいチーム事情もあり強行出場。気が付けば32分近くコートに立ち続けた。「さすがに前半は足が重く大丈夫かと不安があったが、動いていくうちに足も動くようになり良かった」と振り返った。「いつも通りできればいい」と淡々と試合に臨んでいた。

シーホース三河・西田優大の飛躍
シーホース三河・西田優大の飛躍

 完璧なコンディションではなかったが、GAME1では20得点の活躍を見せた。それでも「もっとできた。決めればチームを救えるスリーポイントを2本ほど外してしまった。出だしや要所要所のディフェンスも反省点があった。そこは修正しないといけない」と決して満足することはない。

シーホース三河・西田優大の飛躍
シーホース三河・西田優大の飛躍

 トム・ホーバス日本代表ヘッドコーチ体制になり、昨年の秋に行われたワールドカップ予選Window1でメンバー入りをした。その後、最年少ながら代表でも主力としてプレーしている。代表での経験は早速この試合でも活かされていた。「典型的なのが、同点のバスケットカウントの場面。ずっとフィニッシュのところをホーバスヘッドコーチやコーリー・ゲインズアシスタントコーチに言われていた。それがうまく出来て一つ進歩というか成長かなと思う」と振り返った。4クォーター、広島2点リードの場面だった。広島の#24ニック・メイヨのディフェンスを受けながらも、スピードを持ってブロックを交わしシュートを決めきる技術の高さを見せた。ドライブからのフィニッシュという課題について、代表で学んだことをチーム合流後すぐに体現できるのは西田の能力の高さでもあり、急成長を遂げていると実感できるプレーだった。

シーホース三河・西田優大の飛躍
シーホース三河・西田優大の飛躍

 鈴木貴美一ヘッドコーチはそんな西田のことを「対人の練習をしていない分ゲーム感も戻っていなかったが、本来の動きが途中から出てきてやはり頼りになる存在だった」と評価した。さらに「代表でも非常に活躍しているしチームでも日々の練習から成長している。どんどん思い切ってチャレンジをして欲しいし、すごい選手になってくれると思う」と大きな期待を寄せている。
 それを受け「期待されていることは嬉しい。『若いからミスしても良いからどんどんやりなさい』というヘッドコーチの言葉がすごく大きい」のだと言う。指揮官からの期待と後押しが積極的にプレーできる理由だ。

シーホース三河・西田優大の飛躍
 
 昨シーズンは新潟アルビレックスBBでプレーをしていた。その頃と比べて「ボールを持つ時間が増えた分、得点も増え判断力も身に付いてきた。一番その変化が大きい」と着実に成長し手応えを感じている。苦しいチーム状況の中でチームを牽引していく選手として、この先さらに信頼を勝ち得ていくはずだ。

シーホース三河・西田優大の飛躍
シーホース三河・西田優大の飛躍

 三河のみならず日本代表としての活躍もあり、自身へ向けられる声援や期待にはもちろん変化がある。「ニュース番組などテレビに自分が映っていることも増え、SNSでのタグ付けやメンションもすごく増え、注目されている」とひしひしと実感している。最後に「その期待に応えられるプレーができれば良い」と微かに自信を覗かせた。指揮官やチーム、そしてファンの期待を背負い日本を代表する選手へと成長を遂げている西田はより一層輝きを放つことだろう。今後ますますの活躍が非常に楽しみだ。

シーホース三河・西田優大の飛躍
シーホース三河・西田優大の飛躍

文:木村英里
写真・構成:オガワブンゴ、ななこ

関連記事一覧