5連敗と苦しんだ12月もチームは上向いている 川崎ブレイブサンダース 長谷川技
川崎ブレイブサンダース(以下・川崎)は、12月29日30日と名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(以下・名古屋D)に連勝し2023年を締め括った。5連敗などで苦しんだ12月を5勝7敗で終えた。GAME2終了後、balltrip MAGAZINEは今シーズン副キャプテンを務める#33長谷川技に話を聞いた。
前節ファイティングイーグルス名古屋戦は1勝1敗。そこからの1週間で改めてチームはミーティングを行い、ボールが回っていない理由と向き合った。「ボールが回っている時間帯の映像をしっかり見て、ボールが止まっている時間帯やチーム内で起きていることを把握した。とてもいいミーティングができたし、この2試合にもつながった」と長谷川は振り返った。#0藤井祐眞と#22ニック・ファジーカスとのツーメンゲームは川崎にとって武器だ。しかし「相手が止めてくるのはもちろんのこと。そこから展開しないといけないという映像も多々あった。2人も理解しボールを散らしあえたことが今節は大きかった。チームは上向いている」と続けた。
長谷川はディフェンスに定評があるが、今シーズンの得点面での貢献度にも注目したい。23日に行われたFE名古屋戦で18得点を記録しキャリアハイを更新し勝利に貢献していた。名古屋D戦ではともに6得点、要所でスリーポイントシュートを決めた。「いつも通り打ち切れている。スリーポイントの確率も40%オーバー。もう少し打てるところも映像を見ればまだあるので、もっと打ち切って確率高く決めていきたい」と、自身のパフォーマンスについて語る。長谷川の話す通り、今シーズンのスリーポイント成功率は43.5%と好調を維持している。
キャプテンの#7篠山竜青は、「(長谷川は)今シーズン特にずっと調子がいい。やればあれぐらいはできる男だ。彼のプレーでチーム全体に雰囲気を持ってこられるというのは、日頃の長谷川の姿勢や人間力だと思う。改めてすごい選手だと思う。あれだけ調子がいい選手にもっとボールを回せるように」と、ポイントガードとしての視線も交えて話してくれた。
川崎に今シーズン加入した#37飯田遼とシューティングパートナーを組んでいることで練習量が以前より増えたと感じている。佐藤HCは「飯田と刺激を受け合いながらやっている。飯田には学ぼうとする姿勢がすごくある。だからか長谷川からも、俺についてこいみたいな雰囲気を感じる」と話していた。「遼がハセさんハセさんといった感じでついてくるので面倒を見ている」と、長谷川は恥ずかしそうに笑った。
長谷川は、今節でB1通算400試合出場を達成した。「ここまで出してくれたコーチ陣に感謝している。これからもっとチームにプラスになるように、影響を与えられるように頑張りたい」と意気込んだ。
今シーズンは、同期入団のファジーカスがラストシーズンでもあり、特別な思いも胸に臨んでいる。そして川崎市は2024年、市政100周年を迎える。特別なシーズン、そして節目の年にこそ良い結果を残したいところだ。次節、川崎は国立代々木競技場 第一体育館でアルバルク東京と対戦する。来年も常にチームを下支えし、いぶし銀のプレーで魅せ続ける職人の活躍に期待したい。