僕たちのルーティーン 伊藤大司(滋賀レイクスターズ)
2020年12月13日に行われたB.LEAGUE B1リーグ戦 第13節GAME2、滋賀レイクスターズはホーム・ウカルちゃんアリーナで宇都宮ブレックスと対戦。87対73で宇都宮を退け、前日の借りを返した。
オフシーズン、多くの選手がチームを去るという出来事があった滋賀。
その中で、チーム残留を決断したのが伊藤大司選手と狩俣昌也選手だった。
「二人でこのチームに残ってしっかり引っ張っていこうと決めた」と伊藤選手が語るように、安定感あるベテラン二人がチームを支えている。
そんな二人には「僕たちのルーティーン」と話す『ハグ』がある。今シーズンから始まったというこのルーティーン。
伊藤選手によると「試合前にハグでもして心を落ち着かせたり鼓舞したりしようと何気なく始めたが、気が付いたらルーティーンになっていた」のだそう。
「(狩俣選手とは)心と心で繋がっている」という二人のポイントガードコンビ。これまでそれぞれの道でいくつもの経験を積み重ねてきたベテランたちは、現在滋賀での挑戦に必要なものが何なのかを理解している。プレイヤーコーチのようでもあり、精神的支柱としても存在感を示す。
伊藤選手の話を聞いていると、二人が長く同じチームで活躍してきたような錯覚に襲われるのだ。しかしまだ2シーズン目。ただ短い時間の中でも築かれた二人の絆に、思わずファンすらもヤキモチを妬いてしまうかもしれない。
「僕はマサのことが好きですし、マサも僕が好きって言ってくれると思う。とても信頼しているし兄弟のようだ。」
相手のことをリスペクトした上で「好きだ」と言える関係は素直に格好良いと思う。これほど信頼関係を築ける選手に巡り会えることは、そう多くないだろう。
信頼関係がより強固になるほど、滋賀はまた違った強さを身につけていくのではないだろうか。
伊藤選手曰く、「周りが思うよりもギュッとしている(笑)」らしい激しめのハグ。この先も勝利を積み重ね、試合前後ともに熱いハグを見せてもらいたいものだ。
そんな相思相愛なベテラン二人が、チームをプレー面においても精神的にも牽引している。