セカンドユニットをコントロールできるのは自分しかいない 篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)
川崎ブレイブサンダースはバイウィーク後の6試合を5勝1敗とし、順位を東地区3位に上げた。
チームを牽引するのはもちろん、キャプテン・篠山竜青選手だ。しかし、バイウィーク明けの篠山選手にはある変化が見られた。
シックスマンとして試合に出場しているのだ。
現在の起用方法ではどのような役割を担っているのだろうか。2020年12月13日、富山グラウジーズとのGAME2を終えた篠山選手に質問をぶつけてみた。
バイウィーク中、篠山選手は「佐藤賢次HCとシーズン開幕からの15試合を振り返った」と言う。川崎は怪我で二人が離脱してしまうという緊急事態に陥った。
いくらジャーニーマンはチームにフィットすることに慣れていると言えど、ハードスケジュールで練習する時間も多くない中、新加入二人と共に戦っていくことは決して簡単ではない。
「新加入二人がコートに立つセカンドユニットをコントロールできるのは自分しかいない」
佐藤HCから試合の流れを変えることだけでなく、セカンドユニットをコントロールするという役割を託された篠山選手からは、コントロールできるという自信だけでなく覚悟すらも感じられた。
昨シーズン、佐藤HCが就任した川崎はスタメンが固定されることは無くなった。対戦相手や戦術に合わせて、試合ごとにスタメンが変わるスタイル。だからこそ「スタメンにこだわる気持ちが今は無い」そうだ。
「スタメンが流動的に変わることも楽しめている」という篠山選手は、最後に現在の自身の起用方法について「葛藤は全くない」と語ってくれた。 そう語る表情はとても清々しかった。苦しい中で川崎のキャプテンは試されている。この先どう試合をコントロールしていくのか。また、セカンドユニットだけでなくチームメートをどのようにまとめ上げ、より強いチームへと変えていくのか楽しみだ。篠山選手の新たな挑戦は、またさらにポイントガードとして彼自身をも成長させるはずである。