長崎ヴェルカ 松本健児リオンが語る“ホームの力”「逆だったら絶対嫌」 balltrip MAGAZINE(ボールトリップマガジン)

長崎ヴェルカ 松本健児リオンが語る“ホームの力”「逆だったら絶対嫌」

5月7日、『りそなグループB.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2025-26』のクォーターファイナルGAME1、長崎ヴェルカ対アルバルク東京が、長崎市のハピネスアリーナで行われた。ホームの熱い声援を受けた長崎が3クォーターに19-0のランを披露し、93-78で勝利した。
長崎は、Bリーグ参入5年目、B1リーグ昇格3年目で初の西地区優勝とCHAMPIONSHIP出場を果たした。クォーターファイナル初戦に勝利したことは大きい。

そんな長崎で「Mr.ヴェルカ」とも呼ばれる選手がいる。松本健児リオンだ。クラブ創設時から在籍、契約第一号の選手であり、クラブとともに成長を続けてきた。初戦終了後、そんな松本に話を聞くことができた。

長崎ヴェルカ 松本健児リオンが語る“ホームの力”「逆だったら絶対嫌」 balltrip MAGAZINE(ボールトリップマガジン)

クォーターファイナル当日の朝、チーム内にはほどよい緊張感が漂っていた。
「みんな、練習の時から固くなりすぎず。会場でも割といつも通りで、少し緊張感がありました。すごくバランスの良い空気感だったので、いつも通り試合に入れたのではないかなと思います」
そう試合後に、松本は振り返った。

長崎ヴェルカ  松本健児リオンが語る“ホームの力”「逆だったら絶対嫌」 balltrip MAGAZINE(ボールトリップマガジン)

シーズン終盤、CHAMPIONSHIPが近づくにつれ、そこを意識した戦いへとチームは士気をより高めていった。
「地区優勝が決まり全体1位が決まった後もCHAMPIONSHIP同様の強度でプレーを続け、準備をしてきました」

長崎ヴェルカ  松本健児リオンが語る“ホームの力”「逆だったら絶対嫌」 balltrip MAGAZINE(ボールトリップマガジン)

さらに松本は自身についても語る。
「途中から試合に出て、いつも通りの仕事をすることが大事。特別なプレーをするわけではなくて、本当にいつも通りに。スクリーンをしっかりセットして、ディフェンスを頑張る。CHAMPIONSHIPからは、特にリバウンドやルーズボールをしっかりとプレーすることを意識していました」
GAME1でもハードなディフェンスを披露し、A東京を苦しめる時間があった。松本の数字には残らない仕事。
「オフェンスの部分では、スクリーンかけて味方をオープンにする。そこから、オフェンスの流れが出てくることを「ドミノを倒す」と表現します。まずは味方のためにスクリーンをセットし、ドミノを倒せるよう意識しています」

長崎ヴェルカ 松本健児リオンが語る“ホームの力”「逆だったら絶対嫌」 balltrip MAGAZINE(ボールトリップマガジン)

チームファーストなプレーの裏には、松本の努力がある。長崎でプレーする以前は、Bリーグのクラブと契約すらできずにいた。そこから長崎のトライアウトで契約を勝ち取った。
「自分の持てる全てを出し切りたい。長崎でキャリアを終わらせるつもりで僕は来た」
入団当時、自分にプレッシャーをかけるようにそう語っていた。あれから5年。
B1の舞台でも変わらず努力を続け、チームに貢献を続けている。

長崎ヴェルカ  松本健児リオンが語る“ホームの力”「逆だったら絶対嫌」 balltrip MAGAZINE(ボールトリップマガジン)

そんな松本は、GAME1勝利の余韻に浸るまもない。
「(A東京は)今日以上に強度を上げてくると思うし、今日以上にアグレッシブにプレーしてくるはず。それを上回るアグレッシブさ、強度が、チームも個人も絶対に必要。そこは譲れない。チームは良い形で勝ちましたが、誰も浮き足立っていません」
試合終了から間も無く、すでに松本は鋭い眼差しでGAME2、さらにはその後に続く頂点への戦いを見据えていた。

長崎ヴェルカ  松本健児リオンが語る“ホームの力”「逆だったら絶対嫌」 balltrip MAGAZINE(ボールトリップマガジン)

今シーズン限りでの引退を表明している狩俣昌也は、CHAMPIONSHIPを前に、「僕たち自身も強化部やフロント、組織全体と長崎ブースターの皆さんも、チームとしてどれだけまとまれるか。特にコートに立つ選手たちが同じ方向を向けるか。そこが非常に大事なポイントになると思います」と話していた。
松本もこれに続く。
「僕らが昇格した時もそうでした。優勝はできなかったですが、みんなで昇格という同じ方向を見て、良い雰囲気を作り上げていました。それを今年もすごく感じています。これまで以上ですね。もっともっとその熱を、会場だけでなく街全体で高められたら」

長崎ヴェルカ  松本健児リオンが語る“ホームの力”「逆だったら絶対嫌」 balltrip MAGAZINE(ボールトリップマガジン)

長崎空港のスタッフがヴェルカのTシャツを着用し出迎えてくれた。クラブ創設から5年で、ファンの数も増え、ハピネスアリーナができ、チームは長崎に根付いていることを感じる。長崎の伊藤拓摩代表取締役社長兼GMは、クラブ創設時に「地域を盛り上げることやバスケットボールが地域そのものになるポテンシャルを感じた」と長崎の印象について語っている。このCHAMPIONSHIPで、長崎が歩んできた5年の成長や進化が見える。

長崎ヴェルカ  松本健児リオンが語る“ホームの力”「逆だったら絶対嫌」 balltrip MAGAZINE(ボールトリップマガジン)

2戦先勝方式。8日に行われる試合に勝利すると、長崎のセミファイナル進出が決まる。
「もっと歓声が欲しいですね。オフェンスでいい流れの時とかすごくいい歓声なんです。だからディフェンスでいいプレーをした時にももっと歓声をお願いします!そんな歓声があったら、相手は相当嫌だと思いますね」

長崎ヴェルカ  松本健児リオンが語る“ホームの力”「逆だったら絶対嫌」 balltrip MAGAZINE(ボールトリップマガジン)

ホームアリーナで多くの声援を受けられるのは、CHAMPIONSHIPでホームコートアドバンテージを勝ち取ったチームの特権だ。ファンとともに、今夜、長崎はどこよりも早くセミファイナルへの切符を手に入れるのか。GAME2は19:05ティップオフ、目が離せない。松本は最後に茶目っ気たっぷりにこう語った。

「今日、マジでホームで良かったなって。逆だったら絶対嫌だ。絶対アウェイ嫌」

長崎ヴェルカ 松本健児リオンが語る“ホームの力”「逆だったら絶対嫌」 balltrip MAGAZINE(ボールトリップマガジン)

文:木村英里
写真:オガワブンゴ

過去記事

[FOCUS 長崎ヴェルカ] 松本健児リオン インタビュー VOL.1
https://balltrip.net/article/20210505-1/

[FOCUS 長崎ヴェルカ] 松本健児リオン インタビュー VOL.2
https://balltrip.net/article/20210507-1/

[FOCUS 長崎ヴェルカ] 伊藤拓摩GM兼HC インタビュー VOL.1
https://balltrip.net/article/20210427-1/

[FOCUS 長崎ヴェルカ] 伊藤拓摩GM兼HC インタビュー VOL.2
https://balltrip.net/article/20210429-1/

[FOCUS 長崎ヴェルカ] 伊藤拓摩GM兼HC インタビュー VOL.3
https://balltrip.net/article/20210501-1/

[FOCUS 長崎ヴェルカ] 伊藤拓摩GM兼HC インタビュー VOL.4
https://balltrip.net/article/20210503-1/

関連記事一覧