信頼に応えるために大阪に来た 大阪エヴェッサ 青木保憲

大阪エヴェッサは、10月15日、名古屋市枇杷島スポーツセンターでファイティングイーグルス名古屋と対戦し87-73で勝利した。
しかし、その前節、11日、12日に今年オープンしたIGアリーナで行われた名古屋ダイヤモンドドルフィンズとの第二節は、開幕節で牧隼利が負傷したこともあり苦しい戦いとなり連敗していた。

そんな中、今シーズン、大阪エヴェッサに移籍した青木保憲のなんとか打開しようという姿勢も見られた。仙台89ERSでも藤田弘輝ヘッドコーチの元でプレーをしていた。今回の移籍も、もちろん藤田HCの存在が大きい。
「信頼してくれてる存在がいるということはものすごく心強いです。僕はそれに応えるために大阪に来ました。必要としてくれる分、僕はそれを超える働きをしようと思っています。今日(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦)は大事なところでイージーなターンオーバーを犯して、流れを持って行かれてしまった部分があったので、今はまだ信頼に足りるプレーはできていないかなと思います」

信頼に応えるために大阪に来た 大阪エヴェッサ 青木保憲

藤田HCは青木のことを、「チームのやりたいバスケを体現しようとしてくれる存在」とし、「そういう人間はうちのチームにたくさんいると思います。もっとチーム力を上げていきたいです」と話していた。

「開幕してから1勝3敗。僕たちに今、試練が訪れていると思っています。ただそういう時に、みんながそれぞれエゴを出すのではなくて、チームのために、勝つために、自分ができることを愚直にやり続ける、もうそれしかないと思います。僕らは、『DOG FIGHT』とか『OSAKA SOUL』を掲げていますが、やっぱりそれありきの様々な戦術や色々な対応になります。そこの根幹の部分だけは、まずはみんなが他のチーム以上の覚悟を持ってやらないといけません。特に僕らはそんなに身長があるチームではないですし、今日もリバウンドで負けているので。スタンダードをしっかりと上げて愚直にやり続けること。それを一番はぶらさずにやっていこうと思います」
そう、青木は言葉を振り絞るように丁寧に語った。青木の言葉からは責任感がひしひしと伝わってきた。

藤田HCは名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦後、「もっとチームとしてのマインドセットやコート上の行動の質を上げていくしかないです。幸運にもバスケは5人でやるスポーツです。もっとチーム力を高めていけたら」と総括していた。藤田HCが何度も口にしていた「チーム力」。まだシーズンは開幕したばかり。ファイティングイーグルス名古屋戦の勝利をきっかけに青木がリーダーシップを発揮しながら、大阪のチーム力が底上げされていくことを期待したい。次節は、18日19日に滋賀ダイハツアリーナでの滋賀レイクス戦が控えている。

関連記事一覧