
川崎ブレイブサンダース 米須玲音が復帰戦で6アシスト「チームに走るバスケットを浸透させたい」
昨年9月、右肩関節脱臼で戦線を離脱していた川崎ブレイブサンダースの米須玲音が、2月14日にブレックスアリーナ宇都宮で行われた宇都宮ブレックス戦で5カ月ぶりに復帰した。
様子を見ながらのプレーだったというが、試合後には次のように振り返った。
「昨シーズン、ブレックスさんと対戦した時は、なかなかうまくプレーできませんでした。今シーズンはだいぶ体力が付き、体つきも良くなって、楽にプレーができました。広い視野を持ってプレーできたかなと感じています。そこまでやられたという感じではなかったですし、成長していると思いました」

怪我前に比べて「体力がついた」という。
「当たっても当たっても体力が消耗しないというか、リハビリ期間中は一人でずっとワークアウトをやってもらいました。そこで体力がついたのかなと感じています」
そんな米須について、試合後に川崎の勝久ジェフリーヘッドコーチ(以下、勝久HC)に話を聞いた。
「彼のリハビリ、そして復帰に向けたプロセスに携わってくださったすべての方々に、まず感謝を伝えたいと思います。今日という日は、皆さんの努力が報われた瞬間でした。そして彼は、長いリハビリ期間の中でも常に復帰する日を思い描いていました。毎日をポジティブに過ごし、まるで試合に出場するかのように準備を続けていました。そうしたマインドで、自分の身体、そしてバスケットボールと真摯に向き合っていた姿勢は素晴らしかったと思います」
そう語り、復帰を喜んでいた。
苦しかった日々を米須はこう振り返った。
「怪我をした時は本当に苦しかったですが、もう前に進むしかないという思いで、リハビリをして少しでも早くしっかり治さないといけないなと。練習に参加し始めた頃からは、もう試合に出られるという感覚がありましたし、ジェフさん(勝久HC)をはじめスタッフの方々もそれを見てくれていました。いつでも出られる準備はできていました。チームは今、アクシデントで怪我や体調不良の選手が出てしまっていますが、自分が戻ることでプラスになれるようにと、今日の試合に挑みました」


復帰初戦、米須は9分間プレーし6アシストを記録。試合は86-93で敗れたものの、米須らしいプレーが随所に見られた。
「プレシーズンはスタートで起用してもらっていました。復帰明けの今はベンチスタートですが、そこでどれだけやれるか。いずれは自分がスタートで出て、(篠山)竜青さんにつなげられたらと思っています」
そう力強く語った。米須が話す通り、この日もスターターとしてチームを牽引していた篠山竜青の負担をまずは軽減したいところだ。
勝久HCも大きな期待を寄せる。
「これからは、勇気あふれるプレーで川崎らしいバスケットを体現してほしいです。彼はパスでオフェンスを創り出せる選手ですし、彼がコートに立つだけで周りの選手たちも自然と走り出します。今日も一本ありましたが、『まさか、ここでパスが来るとは!』というシーンが、今後さらに増えていくはずです。タイプの異なるガード陣がいる中で、チームとしてさらに彼の良さを引き出していければと思っています」

インタビューの最後、米須はチームへの貢献を静かに誓った。
「自分のプレースタイルはそういったところなので、チームには走るバスケットを浸透させたいと思っています。自分が出たら、ゲームチェンジャーとしてやっていきたいです」
前を見据えて語る米須の目には、静かな闘志が宿っていた。下位に沈むチームに勝利をもたらすことができるのか。バイウィーク明けも注目したい。

