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長崎ヴェルカ balltrip 記事

個人がとにかく成長をしていて、チームに還元されている 長崎ヴェルカ 伊藤拓摩ゼネラルマネージャー兼ヘッドコーチ

 B3リーグ首位を走る長崎ヴェルカは、3月19日20日と品川区立戸越体育館でしながわシティバスケットボールクラブと対戦した。GAME1を119-71、GAME2を105-71と両日100点越えのゲームで連勝を飾った長崎にとっては2月19日に佐世保市文化体育館でさいたまブロンコスと対戦して以来、試合の中止が続き1ヶ月ぶりの試合だった。

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GAME1終了時、伊藤拓摩ヘッドコーチ兼ゼネラルマネジャー(以下GM兼HC)は「みんな早く試合がしたいという気持ちでいた」とその間を振り返った。中止となってしまった試合には、前回対戦で敗れたベルテックス静岡との試合も予定されていた。「バスケットボールが大好きな選手たちは、試合が中止になり急遽開催された公開練習でもバチバチにプレーをした」ほどだった。試合ができる喜びは伊藤GM兼HCも同様だったはず。「気持ちが全面に溢れていた」と選手たちのプレーについて笑顔で語った。

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 試合が中止になってしまった期間は「柔軟性」を意識していた。「選手たちのモチベーションを保つと言う意味でも柔軟に対応していくしかない」と「体育館で練習をするより、ファンの皆様の前で行った方が良いのでは」と考え、選手たちにヒアリングを行った。その結果開催された公開練習は選手たちの「心拍数も上がり、ファンの皆様にも喜んでいただけた」と満足気だった。

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 伊藤GM兼HCは「成長」と常々語ってきた。「個人がとにかく成長をしていて、チームに還元されている感覚がある。ベテランが成長をしていることも素晴らしい。例えば#5マット・ボンズはここに来て運動能力も上がっている。シーズン中に筋肉量やジャンプ力が上がると言うのはなかなか聞いたことがない。彼の努力とスポーツサイエンスチームの凄さだ」と微笑んだ。もちろん、若手の選手たちも同様で「ボトムアップはチームのためにもなっている」と確かな手応えを感じている。

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 「若手から中堅の選手たちはスタンダードをどれだけ高く保つかが大事」だと目標設定してきた。「もしかしたらこれまで彼らが接してきたコーチよりも厳しいかも知れない」と言うがそれはポテンシャルがあるからこその期待の現れだろう。その中で、今回balltrip MAGAZINEは#13ディクソンJrタリキに話を聞いた。プレーだけでなく振る舞いや仕草も成長を感じる選手の一人だ。

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 練習では日々、キャプテン#4狩俣昌也とマッチアップをしている。B1経験者を相手に指揮官からは「勝負しろ」と声を掛けられてきた。その結果、試合中もハードなプレーが見られるようになった。GAME1では久し振りの試合ということもあり難しさがあった。GAME2でも「後半の交代時にミスから入ってしまった。もっと入りを大切にしなければ」とまだまだ反省も多いが、その分多くのものを吸収している。

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 B1経験者が揃っているベテラン勢に囲まれている。「これまでのバスケットボールキャリアの中で、環境もしっかりしていて一流のコーチや先輩の中でプレーすることは初めて」だ。そんな恵まれた環境でのプロ1年目はシーズン終盤を迎える。日本体育大学時代にはポジションが定まっていなかったタリキ。「今までのキャリアでやったことのないポイントガードというポジションをやらせてもらえたことが、今後のキャリアにとってとても大きなことだ」と言う。

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コーチ陣は「B3ではなくB1リーグレベルを求めている。そのレベルを1年目から経験させてもらえている」と感謝を忘れず取り組み続けている。「最初はそのレベルについていくことすらままならず精一杯だった。求められることにリアクションも出来ず、何をしたら良いのかわからなかったが、改善を続けていく中で、落ち着いた判断ができるようになり成長している」と確かな手応えを感じている。長崎のクラブハウスにはBリーグで唯一温泉がある。「びっくりした」と思わず笑顔を見せてしまうほど整った環境下でより一層の飛躍を誓う。

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 終盤戦に差し掛かってはいるものの伊藤GM兼HCは「一つ一つの試合を意識しないと。感染者が出たり何が起こるかわからない、先が読めない。目の前の練習と試合にプロとして向き合い成長しながら勝ちに結びつけていく」と強く語る。

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 長崎の良いところは、指揮官曰く「全員が貪欲なところ。ベテラン勢が、コーチ陣より先に声を掛けている場面が多々ある。それが本当に良いチームの証拠」なのだ。個々の選手だけでなく、チームとしてもしっかりと成長を遂げてきた長崎がB3リーグ優勝を果たしB2昇格を決めるのか、どんなシーズンの締めくくりをするのかとても楽しみだ。

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文:木村英里
写真:オガワブンゴ

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