[ERI’S FINDER]川崎ブレイブサンダース 2020−21シーズン《序章》
このコラムは、フリーアナウンサーの木村英里がブレ活(ブレずにサンダースを応援し続けるバスケットボールライフ)を送る中で見つけたこと、感じたことを綴る取材日記です。
ユニフォームスポンサー決定
2020年7月30日に行われた2020−21新ユニフォームおよびユニフォームスポンサー発表記者会見。そこで川崎市溝の口に本社を置く株式会社ミツトヨとグローバルトップパートナーシップを締結したことが発表されました。
川崎ブレイブサンダース✖️ミツトヨ
「コロナ禍でグローバルトップパートナーシップを締結するという決断はとても大きなものだった」と語ったのは、ミツトヨの山口秀和上席執行役員営業本部長。
川崎のスポンサーになる前には、スポーツチームへのサポートなどと無縁だった企業へ、川崎は扉を叩いたのです。
この締結には、川崎のスポンサーとして試合を見ていて、諦めない選手たちの姿勢や熱く選手に声援を送る川崎ファンの姿に心を動かされたこと、社員の中にも川崎のファンがどんどん増えていったことも大きな要因となったとそうです。
今回、このグローバルトップパートナーシップには「川崎の子供達に世界への視野を広げてほしい」との思いが込められています。川崎の子供達の未来を応援するため、ユニフォームの胸にスポンサー名が掲げられるだけでなく、ホームで行われる毎試合で親子招待を計画しているそうです。さらに子供達が英語でヒーローインタビューを行ったり、アメリカのプロバスケットボールNBAへの招待など様々な案が、現在出されているとのことでした。
これまで川崎の胸に入っていたTOSHIBAの文字。新たにMitutoyoという文字がそこに入ります。企業というイメージから、まさに「地域」というイメージになるのではないでしょうか。川崎に拠点を構えながら日本の技術を支える企業・ミツトヨとの新たな関係は、まさに地元密着の追求だと感じました。
株式会社ミツトヨ
https://www.mitutoyo.co.jp/
New history, New uniform 2020-21⚡️#川崎ブレイブサンダース pic.twitter.com/JVDOjsG3cM
— 川崎ブレイブサンダース 10/2 リーグ開幕戦vsA東京 (@brave_thunders) July 30, 2020
川崎ブレイブサンダース✖️TOSHIBA
そして元沢伸夫社長から明かされたのが、東芝は事業承継をした際に胸のスポンサーから外れることを考えていたというものでした。ただ、次のスポンサーが決まることは簡単ではないだろうという東芝の配慮もあり、この2シーズン、引き続き胸にTOSHIBAの文字が入っていたのだと言います。さらに2020−21シーズンも「コートサイドでの看板掲出や社員向け観戦企画などのスポンサーシップが決まっている」そうです。
創部70年を迎えたチーム。今後も東芝時代から築かれてきた伝統は継承されていきますし、形は変わってもその絆、関係性は続いていくと信じ期待したいと思います。
新アリーナはどうなる?
6月末、NTTドコモと資本業務提携およびオフィシャルスポンサー契約を締結したとの発表がありました。さらに今回、熊谷尚也選手が「このコロナ禍でユニフォームのスポンサー枠が全て埋まることに感謝したい」と語った通り、このようなご時世の中、川崎の可能性を信じ支えようというスポンサーが顔を揃えた形です。
そうなると気になってくるのは、新アリーナについてではないでしょうか。NTTドコモと聞いて、最先端のアリーナができるのかもと胸が躍ったのは私だけではないと思います。
昨年のシーズンオフに、元沢社長に新アリーナについて伺った際には「候補地は2箇所に絞っている」とのお答えでした。そして今回、この一年での進捗状況について伺いました。
「候補地は2箇所のまま、確定までは至っていない。今、何かがある土地をアリーナに変えていくという時間のかかる話をしている。ただ、2箇所で順調に話は進んでいる。できれば、2020−21シーズンのどこかで発表ができるような進捗を遂げたい」
入場者数も増え、さらに成長を続けるチーム。今シーズンは、リーグ戦と天皇杯の二冠が目標です。そんなリーグ屈指の強豪チームに相応しい、日本を代表する魅力溢れるアリーナがいつか川崎に誕生する日を夢見たいと思います。
木村英里 Eri Kimura
バスケの魅力にハマったフリーアナウンサー。テレビ静岡・WOWOWを経て現在はラジオDJ、司会、ナレーション、ライターとしても活動中。川崎ブレイブサンダースファン。
twitter:@kimuraeri / Instagram:@39elly39
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