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[ERI’S FINDER]優勝するためにはこのままでは難しい

このコラムは、フリーアナウンサーの木村英里がブレ活(ブレずにサンダースを応援し続けるバスケットボールライフ)を送る中で見つけたこと、感じたことを綴る取材日記です。

川崎はディフェンスのチームだ

勝ち切れただけでは満足しない

平日の夜開催試合でも4000人を超える観客が詰めかけるようになったとどろきアリーナ。2019年10月23日に行われた川崎ブレイブサンダース対三遠ネオフェニックスの試合は94−87で川崎が勝利、3連勝を飾りました。
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試合後のHC会見。
印象に残ったのは佐藤賢次HCのこの一言でした。
「 優勝するためには、このままでは難しいと思う」
ここまで7勝1敗。中地区1位、素晴らしいシーズンのスタートを切ったようの思えますが、佐藤HCの思い描くチーム、理想の戦い方はもっともっと高いレベルのものということでしょう。

もちろん、この試合に関して「勝てたことは本当に良かった。連戦でかなり疲労が溜まっている中、勝ち切るということが大事だった」ともコメントされていました。
ただ、今シーズン川崎が掲げているテーマを考えると「 今日はディフェンスのチームではなかった。ハードにやろうとしている部分はあったがチーム全体で連動していなかった。出ている5人全員でディフェンスはやらないと固いディフェンスはできない」という反省点、課題が見えてくるのでしょう。
「もう一回共有して強いチームにしていきたい」そう静かに語る佐藤HCを見ていると、これまで8年間積み上げてきたACとしての経験や、鋭い分析などでから、優勝するために何が必要でどういうチームを作らなければならないのか、明確なビジョンが見えているのだと感じました。次節は好調、サンロッカーズ渋谷戦。疲労が蓄積されている中、どんな戦いを見せてくれるのか楽しみです。

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このチームはどんどん強くなっていける

1Qだけで13得点5スティールと大活躍!試合を通しても20得点。アシスト6、スティール7はチームトップの記録だったマティアス・カルファニ選手に、試合後お話を伺いました。

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「1Qのディフェンスが自分たちが求めているもの。しっかりプレッシャーをかけてパスコースを遮断する。隙があればスティールを狙っていく。自分たちが最終的な目指すディフェンスの姿だ」
前述した佐藤HCと同じく、勝利を喜ぶ前にディフェンス面での反省を見せたカルファニ選手。そんなところからも、カルファニ選手の真面目な人柄や、勝利と優勝のために自分に求められているものを遂行するチームファーストな姿勢が現れていました。カルファニ選手が来日直後に行われた入団会見の時に、挨拶では「はじめまして」と「ありがとう」を日本語で披露してくれたのですが、「控え室で一生懸命練習していたよ」と北卓也GMが教えてくださいました。真面目で優しい人柄は、みなさんももうご存知ですよね。
そして試合前やヒーローインタビューなどで見せるカルファニ選手の笑顔もまた素敵。

リーグ戦が始まってみて、改めてこのチームの印象や気に入っているところを聞いてみました。
「このチームの特徴は人柄がいい選手が揃っている。来日当初、右も左もわからない状態で選手のみんなが助けてくれたり、選手やスタッフが簡単なスペイン語を学んでくれて、『hola!(オラ)』(こんにちは)『como estas?(コモ エスタス)』(元気ですか?)などと前向きにコミュニケーションを取ってくれた」と嬉しそうに語っていたカルファニ選手。渥美雄大さんが通訳してくださっている時には、スペイン語うまいねとからかうなどとてもお茶目でフレンドリー。

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川崎の選手たちについて、人柄だけでなく能力も高いと評価したカルファニ選手は「ハードワークできていないなど練習でうまくいかない時には、しっかり選手が声を出してミーティングをする。次からはここを修正しようとチームが一つにまとまって、団結力があるということがわかった。このチームはどんどん強くなっていけると自信を持っている」そう最後に力強く語ってくれました。
ハードワークだけでなく、チームのために献身的にプレーをしてくれるカルファニ選手が、川崎を優勝へ導いてくれるはず。
マティアス選手はとても気さくで陽気。今シーズンは、川崎の賑やかなベンチにマティアス選手が陽気な南米の風も吹かしてくれることを密かに期待しています。
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ERI’S FOCUS

今節用意されていたのは「賢次シート」。
今シーズンから指揮を取っている佐藤HCを応援するという企画チケット、そのシートに座られているみなさん、佐藤HCのタオルを掲げて応援していらっしゃいました。
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「佐藤賢次タオルがいつもより多かったかな〜。それがいつもよりちょっと嬉しかったかな〜(笑)」
試合後に伺ってみたら、そんな風に照れ笑いを浮かべていらっしゃいました。

日本一のHCを目指して、これからも頑張ってください!

木村英里 Eri Kimura
バスケの魅力にハマったフリーアナウンサー。テレビ静岡・WOWOWを経て現在はラジオDJ、司会、ナレーション、ライターとしても活動中。川崎ブレイブサンダースファン。
twitter:@kimuraeri / Instagram:@39elly39

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