
将来は日本代表の顔に 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 小澤飛悠
「すごく良いチームだし、先輩たちも良い人たちです」と笑顔で話す姿からは、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(以下、名古屋D)でプレーする充実感が溢れていた。
そう話すのは、今シーズン、名古屋Dに加入した#4小澤飛悠だ。
今シーズン開幕後、7勝1敗、直近は5連勝と勢いに乗るチームでもしっかりプレータイムを獲得し存在感を示している。
10月18日に行われた川崎ブレイブサンダースとのGAME1終了後にballtrip MAGAZINEは話を聞いた。
日本体育大学を中退し飛び込んだプロの舞台。名古屋Dはリーグ屈指の強豪チーム。錚々たるチームメンバーの中でも、シュートの上手さが光り堂々とプレーする姿が目を引く。アンダーカテゴリーでの日本代表経験もあり、すでにメディアからの注目度も高い。
Bリーグでプレーをするようになり、「オフェンスは負けないと思いますし、負けたくありません。得点力は通用するな」と実感している。
逆に課題は、ショーン・デニスヘッドコーチ(以下、HC)も掲げていた「ディフェンス」だ。今シーズンの名古屋Dのディフェンスについて、デニスHCは「私が就任してから一番良い」と太鼓判を押している。ディフェンス面での成長が必要不可欠である。
「試合に出ていても、ディフェンスが良ければプレータイムが伸びます。自分のミスで失点してしまうとプレータイムが減りますし、自分に矛先をしっかり向けて言い訳せずに頑張りたい」
日々、成長し続ける21歳。


常に学ぶ姿勢にはショーン・デニスヘッドコーチも「練習から努力していることがよくわかります。そして彼は、とてもバスケットを愛しています。その想いが見ていてよくわかりますし、彼は素晴らしい選手になろうとしています」と目を細める。


この先、中東泰斗、佐藤卓磨が復帰すれば、ポジション争いはより一層熾烈を極める。「二人の良いところもあれば、その二人が持っていないものを僕は持っています。しっかり今、アピールをして少しでもプレータイムをもらえるように」と、闘志を燃やしている。
二人が持っていないもの。それは「得点力」だ。「今日も18分くらいのプレータイムで8点というのは悪くない数字だと思います。自分の武器として磨いていきたいです」
小澤の言葉には得点への強い意識と自信が滲む。チームの勝利に貢献するために、持ち味である得点力をさらに研ぎ澄ませていく。


そんな小澤に、今の目標を聞いた。
「日本代表を目指しています。将来は日本代表の顔になりたいと思っています。だからこそ、まずはドルフィンズで優勝することが一番の目標です。そこに向けて成長していきたいです」
エネルギッシュなプレーとバスケットボールへの情熱を胸にさらなる成長を続け、チームを頂点へ導けるか。
そして近い将来、日本代表の顔として日本のバスケファンを熱くさせる日が来ることを期待したい。