[Viewfinder]B.LEAGUE ALL STAR 2020 IN HOKKAIDO
[Viewfinder]は、フォトグフラファー目線のレポートです。balltrip MAGAZINEのフォトグラファーが取材したゲームで「気づいたこと・感じたこと・注目したこと」を中心に書いていきます。
文・写真:Shinobu Mino
B.LEAGUE ALL STAR 2020 IN HOKKAIDO
B.LEAGUEのスター選手が北の大地に集結!
レバンガ北海道のホームアリーナである北海きたえーるでの開催となりました。
チケットは即完売となり、全国のBリーグファン5073名が北海道に駆けつけました。
普段のレバンガ北海道のホームアリーナとはまるで別世界のような「近未来」をイメージした仕様となっており、入り口からプロジェクションマッピングを使用した幻想的な世界が広がっていました。

私は過去3回のオールスターゲーム全てを会場で観ましたが、今回のオールスターゲームは例年通りの祭典とは一味違っていました!
それはレバンガ北海道#9折茂武彦選手が現役引退前のBリーグでは最初で最後のオールスターゲームになるということです。
見事、ファン投票で選出された折茂選手はB.BLACKでスターティング5入り。
B.BLACKは宇都宮ブレックスのメンバーを筆頭に#22ライアン・ロシター選手がキャプテンとしてチームを牽引しました。
そして、今やテラスハウスでお馴染み、横浜ビー・コルセアーズ所属の田渡凌選手も初選出です。
対し、B.WHITEはシーホース三河#14金丸晃輔選手が2年連続最多投票数を獲得し、今年もキャプテンを努めました。
B.WHITEは今年初選出の選手が5名と多く、ファンも一層楽しみだったと思いますし、私もその一人です。


このゲームでの「Viewfinder」
なかでも、SR渋谷に所属するB.WHITEの#11セバスチャン・サイズは初選出にも関わらずダンクコンテストにおいて、過去のオールスターゲームで二度の優勝を果たしている大阪エヴェッサ#33アイラ・ブラウン選手を破り、見事に優勝を果たしました!!!

彼の武器はフィジカルだけではなく、どの選手とプレーしてもお互いを活かすことができる柔軟な対応力だと思っています。
この試合では特に、富樫選手とのコンビプレーがとても印象に残っています。富樫選手にサイズ選手とのプレーについて聞けなかったのは、少し心残りです。
また、ファンとしては嬉しい、気さくにファンに手を振り、笑顔を向ける、愛嬌が魅力のひとつでもあると思います。
試合では観客を煽り、熱狂的な会場に巻き込むのが非常に上手な選手でもあり、今回のオールスターゲームでも彼の魅力に引き込まれたファンは多いに違いありません!
オールスターならでは!普段の試合では見られない選手の素顔や愛らしいマスコットたち
昨年のオールスターで大好評だったB1に所属する全クラブのマスコットが集結し、会場を大いに盛り上げてくれました!
また、普段のリーグ戦での真剣勝負ではなかなか見られない選手同士のマッチアップや、やわらかい表情が見られるのもオールスターならではの魅力!


#9折茂武彦選手(北海道)のインタビュー
北海道のファンは最高でした。その一言に限ります。
このような道筋は全てファンが創り出してくれたもの。感謝しかありません。
今回、レバンガ北海道があるこの場所でオールスターゲームが開催されることは非常に嬉しいことでした。
これをきっかけに何かまたひとつ、バスケットをもっともっと知ってもらえる機会になった、そういうオールスターゲームにもなったんじゃないかなって思います。
バスケットとは…人生そのものなんじゃないかあ。
ここまで引っ張ってくれたものだと思うので、もしバスケットをしていなかったらここに立っていないですし、本当に僕にとっては常にあるものです。
もうなくなっちゃいますけど(笑)、無くなった時にどう自分が感じるか楽しみでしょうがないです。辞めたことないから!だからその時にその質問が来た時に答えられると思うけど、今何となく答えられないと思う。

インタビューでそのように答えてくれた折茂選手の表情は安堵の表情でいっぱいでした。
今回のオールスターゲームは折茂選手のためのようなもの、そのくらい折茂選手に期待が掛かり、プレッシャーを感じていたに違いありません。
結果として言えば、チームはB.BLACKがB.WHITEに123-117で勝利し、この試合の初得点を含む14得点を決め、ファン投票でMVP賞を獲得されました。


B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2020 IN HOKKAIDOの結果
■B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2020 IN HOKKAIDO
【開催日時】 2020年1月18日(土)19:10 TIP OFF
【開催場所】 北海きたえーる
【試合結果】 B.BLACK 123-117 B.WHITE
【入場者数】 5,073 名
【M V P】 B.BLACK #9 折茂武彦 (所属:レバンガ北海道)
【ベスト入場賞】 B.WHITE #0 藤井祐眞 (所属:川崎ブレイブサンダース)
【スティール賞】 B.BLACK #33 アイラ・ブラウン選手(所属:大阪エヴェッサ)
【リバウンド賞】 B.BLACK #22 ライアン・ロシター選手(所属:宇都宮ブレックス)
【ベストダンク賞】 B.WHITE #11 セバスチャン・サイズ選手(所属:サンロッカーズ渋谷)

■各種コンテストの優勝者
【SKILLS CHALLENGE】 レバンガ北海道 #8 多嶋朝飛 (初) ※記録:29.3 秒 (オールスター記録)
【DUNK CONTEST】 サンロッカーズ渋谷 #2 セバスチャン・サイズ(初)
【3-POINT CONTEST】 シーホース三河 #14 金丸晃輔 (2 年連続 2 回目) ※記録:16 点

2021年は南国「沖縄」開催!
今年の秋季に沖縄市多目的アリーナが完成予定で収容人数は1万人、琉球ゴールデンキングスの本拠地となります。
MVPを獲得し、北海道の地を代表して折茂選手から、来年度の開催地である沖縄を代表して、琉球ゴールデンキングスのキャプテン田代直希選手へオールスターゲームボールリレーが受け渡されました。
琉球#24田代選手は、「沖縄の方々も来年のオールスターをすごく楽しみにしていると思います。今日以上に盛り上がるオールスターゲームにするために、一人でも多くのブースターの皆様に会場に足を運んでもらいたいなと思います。来年のオールスターも是非、皆様、よろしくお願いします!」とメッセージを述べ、最後に毎年オールスターゲームの締めくくりの定番、一面ゴールドの空間に染まり、2020年の北海道オールスターゲームは幕を閉じました。
また来年、新アリーナでの開催ということもあり、エンターテイメントの進化にも注目し、一年後を楽しみにしています。
Shinobu Mino
フォトグラファー・ER Nurse . (救命救急看護師)
中学でバスケ全国優勝、高校ではインターハイ出場。
バスケだけでなく現代アートが好きで、芸術的な写真も日々勉強中。
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