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[ERI’S FINDER]川崎のフレッシャーズ

このコラムは、フリーアナウンサーの木村英里がブレ活(ブレずにサンダースを応援し続けるバスケットボールライフ)を送る中で見つけたこと、感じたことを綴る取材日記です。

川崎ブレイブサンダース対島根スサノオマジック

島根との第23節。昨年11月に島根ホームで行われた試合は1勝1敗、悔しい敗戦がありました。しかし、今回のホームゲームでは連勝。GAME2では30点差以上の差をつけ圧勝しました。

躍動する増田啓介選手

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両試合ともに出場した増田啓介選手。持ち味を徐々に発揮し、コートに出ると果敢にチャレンジする姿勢を見せてくれています。そんな増田選手にGAME1終了後、お話を伺いました。
「前半プレータイムが無くて悔しさもありウズウズしていた」という増田選手。自身のプレーについて「良かったところも悪かったところもある」と振り返っていましたが、バスケットカウントを獲得したプレーは間違いなく良かったところでしょう。「アグレッシブにどんどんアタックしようというチームの方針だったから、アグレッシブさを出せたと思う」と語っていました。
バスカン時の歓声は「(照れ笑いしながら)川崎のチームがとても人気があることを改めて感じたし、すごく応援は力になる」と嬉しそうに話してくれました。

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川崎のチーム内競争は激しいですが、日々増田選手の挑戦は続いています。
「自分は年齢も若くバスケットもまだ下手なので、どんどんチャレンジする。エナジーを出していこうと思う」と意気込みを語ってくれました。
前節も宇都宮ブレックス相手に果敢に挑んでいく姿勢を見ることができました。どんな相手にもひるむことなく戦えること、そのメンタルの強さも増田選手の魅力ですし強みですね。
昨年も特別強化指定選手として川崎に在籍していました。その頃よりさらに一回り大きくなった増田選手がいます。
「筑波大学のラストシーズンにかける想いが強かった分、去年よりチームのためにリーダーシップを自分も出して、どうすれば勝てるチームになるのかをとても考えさせられていた。川崎でもしっかりチームの一員として頑張っていきたい」とプレーだけではなくメンタル面においても成長をしていました。今シーズンはリーダーシップを全員が持つことが求められています。筑波大学ラストシーズンでの経験を存分に生かしてほしいと思います。

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また、先輩たちはとても優しいのだそう。
「『試合に出たら自由にやれよ』と大塚裕土選手とか特に声を掛けてくれる」と明かしてくれました。増田選手がチャレンジするにはとてもいい環境。そしてリーグ屈指のプレーヤーに囲まれて、競い合い、得るものも多いはず。
目標は「毎試合チームにエナジーを与えられるようになること!」と最後に教えてくれた増田選手。時に言葉に詰まりながら、時にハニカミながらインタビューに答えてくれましたよ。初々しさ、フレッシュさを武器にコート上でも思いっきりぶつかっていって欲しいなと感じました。

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ついに川崎デビューを果たした水野幹太選手

GAME1、ついに川崎の選手としてコートに登場した水野選手。しかしその川崎デビュー戦はほろ苦なものとなりました。しかし翌日のGAME2では打って変わってのびのびとプレー、素敵な笑顔も見られました。GAME2終了後にそんな水野選手を直撃すると素直な胸の内を聞かせてくれました。

「チャンスをもらったが固くなった。緊張に負けてしまった」というGAME1。水野選手は福島ファイヤーボンズでBリーグのコートでプレーをした経験を持っています。しかし川崎、とどろきアリーナは「全然違った。お客様の人数が違う」と言い、「5000人というファンの前でのプレーはなかなか無い経験」と振り返っていました。そんな5000人を越える観客の前での川崎デビュー戦、緊張に負けてしまったというのも頷けます。

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しかし、水野選手はそこで負け続けるような選手ではありません。
GAME2では「HCや先輩方に『しっかりやってこい』と声を掛けてもらって気持ちよく交代で入れたと思う」と言うように、スリーポイントシュートを2本決めるなど10得点。ポテンシャルの高さを見せてくれました。
「やるしかないと思った。今日もアピール場所だ、チャンスだと思った。先輩たちもチャンスを作ってくれた。自分がいつ出ても大丈夫なようにできた」
と振り返ってくれましたが、周りが声を掛けてくれたとしても1日できちんとプレーもメンタルも切り替えができたのは、FIBA U19バスケットボールワールドカップ2017に出場するなど水野選手のこれまでの経験値の高さもあるのでしょう。

篠山竜青選手や青木保憲選手が不在で、PGは藤井祐眞選手と辻直人選手の二人で回す台所事情。
この川崎の現状は、水野選手にとってチャンスでした。練習では藤井選手とマッチアップしているという水野選手。「すごい選手なので鍛えられている。ボコボコにやられているのですが(笑)失うものは無いと思っているので、そこで色々とチャレンジしてコートに出せたらいいなと意識して挑んでいる」と語る水野選手の表情は、とても充実していて楽しそうにも見えました。
そういった練習中の姿勢については、佐藤賢次HCも評価をしていらっしゃいましたし、藤井選手とのマッチアップに負けてもそこから得るものも絶対多いはず。
「先輩たちのいいプレーがいっぱいある。試合を観て勉強することも大事だと思う。今日みたいなスリーポイントシュートは空いたら打っていけばいいと思っていた。出た時に、先輩たちのようなプレーや、自分らしいプレーを見せたい」と、日々の練習やベンチから見る川崎の試合から様々なものを吸収しているようです。そして水野選手のすごさは、その吸収したものを思いっきりコート上で表現できたことではないでしょうか。増田選手とのプレーも楽しんでいるように見えましたね。

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もちろん、交代前のミスを反省することも忘れず、一つ一つのプレーを冷静に振り返っていた水野選手。最後にシュートを決めた時や好プレーに湧いたとどろきアリーナの歓声について聞いてみると、「めちゃくちゃ気持ちいいです!」と満面の笑みで答えてくれました。特別強化指定選手として川崎で活躍できる期間は限られていますが、その間に何度も水野選手らしい魅力的でセンスあるオフェンスのプレーや水野スマイルをたくさん見たいなと思いました。プレーだけでなくインタビューも、とても堂々と応じてくれて、水野選手大物の予感です。

ERI’S FOCUS

チームメイトの好プレーに手を叩きながら敬意を表するジャマール・ソープ選手。ベンチだけでなくコート上でもそんなシーンを見ることがあります。
若手選手へ声を掛けるだけでなく、積極的に選手たちとコミュニケーションを取ろうとする姿勢。全てはソープ選手の人柄の表れだと思っています。
シーズン途中から加入し馴染むということは簡単ではないでしょう。その中でプレーで貢献しようとするだけでなく、黙々と練習に取り組み、チームへ溶け込もうとしているソープ選手を応援したいと思います。
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文:木村英里
写真:石河流寧
 

木村英里 Eri Kimura
バスケの魅力にハマったフリーアナウンサー。テレビ静岡・WOWOWを経て現在はラジオDJ、司会、ナレーション、ライターとしても活動中。川崎ブレイブサンダースファン。
twitter:@kimuraeri / Instagram:@39elly39

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