[balltrip]ERI'S FINDER_chapter18

[ERI’S FINDER]SOLID

このコラムは、フリーアナウンサーの木村英里がブレ活(ブレずにサンダースを応援し続けるバスケットボールライフ)を送る中で見つけたこと、感じたことを綴る取材日記です。

川崎ブレイブサンダース 新米HC成長の記録

「自分の経験の無さを痛感している。自分が成長しなきゃいけない部分もある。」

天皇杯のあと、川崎ブレイブサンダースの戦績は2勝3敗。そして接戦を落としています。

[balltrip]ERI'S FINDER_chapter18
[balltrip]ERI'S FINDER_chapter18

ニック・ファジーカス選手は40得点という驚きのスコア。しかしながら、惜しくも89-85で敗れたシーホース三河戦後、「勝ち切れないところに課題があった」と語っていた佐藤賢次HC。
接戦を落としていることを伺うと、「チームとして、最後2点、4点差で勝てないということは、その前にやらなきゃいけない、共有しておかなきゃいけないところでミスが出てやられてしまうことがあるということ。それが無ければ、こういう点差では負けていない。勝負所でどうするか、その前に何ができたのかを突き詰めたい」とおっしゃっていました。例えば共有するためのタイムアウトを取るべきだったのではないかなど、試合を振り返るのでしょう。

[balltrip]ERI'S FINDER_chapter18
新体制となった今シーズン、その船出は素晴らしいものでした。良すぎたあまりに、勝つことが当たり前でいつからか「今シーズンは優勝だ」と言われることも増え…
おそらく、佐藤HCやチームには今まで以上のプレッシャーがかかっていることと思います。
「勝たなくてはいけない」
でも長いシーズンはそんなに簡単ではありません。
みんな長いシーズンの中、山あり谷あり。ここに来て、怪我で離脱するメンバーなども続出、シーズン中に帰ってこられる選手もいれば、帰ってこられない選手も。

今、難しい状況にいる川崎がこのピンチをどう乗り越えるのか。ネガティブに捉えるのかポジティブに捉えるのか。
選手が少ないと甘えで終わってしまうのか、今いるメンバーで更に成長をし選手が再び揃った時に今以上に強くなるのか、川崎は後者であると信じています。

[balltrip]ERI'S FINDER_chapter18
[balltrip]ERI'S FINDER_chapter18

佐藤HCが会見でおっしゃられた、「誰が出ても勝つためのポイントを逃さない。チームにはソリッドと言っている。堅く勝利に向かえるチームにしたい」という言葉。
優勝するために絶対に必要なこと。今の勝敗ももちろん大切ですが、最終的な目標は優勝することですからね。
[balltrip]ERI'S FINDER_chapter18

挑み続ける強さ

[balltrip]ERI'S FINDER_chapter18
この試合で見せてくれた増田啓介選手の奮闘ぶり。
佐藤HCの狙いは、「最初は4番ポジションで出し、桜木JR選手に体をどんどんぶつけて、彼をイライラさせてほしい」というもの。
現段階では、桜木JR選手の方が一枚も二枚も上手だったでしょう。ただ、ファウルを取られてしまったとしても、佐藤HCの「イライラさせて欲しい」という狙い通り、彼をイラつかせることができなかったわけでは決してないと思います。

ファウルを続けて取られてしまった時、すかさずベンチから「増田!気にするな!」と声を掛けていた佐藤HC。
そして増田選手も決して下を向かず立ち向かっていくのです。増田選手のハートの強さも見ることができました。
日々、川崎の選手たちと練習を続けることでもステップアップをするでしょうし、さらにはこうして試合に出て、格上の選手たちと対戦し挑み続けることが増田選手の財産になるはず。

[balltrip]ERI'S FINDER_chapter18
佐藤HCは「その後いつも通り3番ポジションで出したら、走ったりハードなディフェンスをしたり、エナジーをチームに与えてくれチームに良い流れが来たと思っている。引き続き成長してほしい」と増田選手を評していました。
怪我人がいるチームの中で、増田選手の成長も大きな鍵となりますね。

センスがあるニューフェイス

[balltrip]ERI'S FINDER_chapter18
新しく川崎に特別強化指定選手として入団した水野幹太選手。
この日は試合出場とはなりませんでしたが、
佐藤HCは「去年も練習生として川崎に来ていて、非常にセンスのあるPGだ。アンダー世代で世界も経験しているし、高校3年生の時から福島ファイヤーボンズでプロのコートも経験している。経験値もセンスもあることに期待している」とコメント。
さらに北卓也GMにも伺うと「パスがなかなかセンスある」とのこと。早くそんなプレーを川崎の試合でも見せてほしいなと思います。

ERI’S FOCUS

先日、不慮の事故でお亡くなりになられたNBAのスタープレイヤーだったコービー・ブライアント氏。
彼に捧げる黙祷が試合前には行われました。

[balltrip]ERI'S FINDER_chapter18

私とバスケットボールの出会いは、WOWOWでNBAの番組を担当することになった時。
その頃、現役選手だったコービー・ブライアント…私が初めて覚えたNBAプレイヤーが彼でした。
佐藤HCも「コービー・ブライアントさんへの黙祷で始まった試合で、彼の功績を称えた良いゲームをしようと思っていた」と語っていらっしゃいましたが、バスケットボールを愛する人々に多大な影響を与えた偉大なる選手。
彼は間違いなく、私がバスケファンになるきっかけとなった1人です。彼と彼のご家族へ祈りを捧げるとともに、今こうしてバスケの試合に夢中になり、熱く応援するチームがあることへの感謝を胸に見つめた…そんな試合でした。

 
文:木村英里
 

木村英里 Eri Kimura
バスケの魅力にハマったフリーアナウンサー。テレビ静岡・WOWOWを経て現在はラジオDJ、司会、ナレーション、ライターとしても活動中。川崎ブレイブサンダースファン。
twitter:@kimuraeri / Instagram:@39elly39

[balltrip]ERI'S FINDER_banner

川崎ブレイブサンダースのクラブノート


※クラブノートとは、クラブのアカウントを掲載しているページです。

川崎ブレイブサンダースにまつわる記事

[balltrip]tag_川崎ブレイブサンダース

川崎ブレイブサンダースのホーム「とどろきアリーナ」の写真撮影環境




balltrip MAGAZINEのSNS
[balltrip]twitter_@balltripMAG
[balltrip]instagram_@balltripmag
[balltrip]facebook_@balltripMAG
balltrip MAGAZINE Instagram

関連記事一覧