名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 今村佳太が語るシーズン終盤への覚悟「優勝への自信は100%」

3月14日、15日に越谷市立総合体育館で行われたBリーグ第26節。名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(以下 名古屋D)は越谷アルファーズとのアウェーゲームに臨み、両日100点ゲームで連勝を飾った。

連戦を終えて、「2日間、自分たちがやりたいバスケットは体現できたと思います。ただ、まだちょっとしたミスやコミュニケーションが取れていない部分もありました。結果に一喜一憂することなく、チャンピオンシップに向けてどれだけ良くなるかが大事で、そこにフォーカスしていきたいです」と語ったのは、今村佳太だ。

取り戻したシュートタッチ

今村は、GAME1では15得点、GAME2では18得点と両試合で勝利に貢献した。
「今シーズン途中からタッチの部分で苦しんで、確率の良いシチュエーションはなかなかありませんでした。バイウィーク期間中の練習で自信を取り戻せた部分もあり、それが少しずつ結果に現れたので越谷戦も良いタッチで迎えられたのかなと思います」
もう一度意識すべきところを見つめ直し、シュートフォームに「ちょっとしたテコ入れ」をしたのだという。サポートしたのは、新潟経営大の先輩でもあり、琉球ゴールデンキングスでも共に戦った山下恵次アシスタントコーチ兼プレーヤーデベロップメントコーチだ。話し合いながら取り組んだ結果、「今はすごくいい形です」と笑顔を見せる。
「僕がこうやって活躍できるのは彼のおかげといっても過言ではないと思いますし、すごく助かっています」
そう、絶大な信頼を寄せる存在と二人三脚で取り組む今村は、「アグレッシブに、さらにここからギアを上げられるように頑張っていきたいと思います」と意気込む。

齋藤拓実から得る学びと刺激ーー「もう一度日本代表へ」

名古屋Dの司令塔として今村とともにチームを牽引する齋藤拓実は、3月11日、来シーズンから2028-29シーズンまでの3年契約に合意したことを発表しファンを喜ばせた。そんな齋藤は、2年ぶりに日本代表に復帰し、「FIBAバスケットボールワールドカップ2027 アジア地区予選」Window2では先発として活躍した。齋藤の存在は、今村にとっても大きい。
「とても刺激になりますし、やっぱり自分ももう一度代表に選ばれたいと思います」

「何よりも一緒にプレーをしていてやりやすいことが大きい。彼がやりたいこともわかるし、僕がやってほしいことも理解してくれていて、すごく合っている感じ」がするという。

そして、日々共にプレーする中でも学びがある。
「彼は細かい性格なので、ポジション一つでもこうすればうまくいくだろうというイメージがある。ディテールの部分で、要望を聞くたびにそういう考え方もあるのかと。自分が成長できる部分だなと思うので楽しいですね」
すごく刺激を受けながら、お互い高め合える存在なのだろう。

優勝への鍵は「自分たちが優勝できると信じ切ること」

35勝9敗。西地区2位と好調を維持している名古屋D。その試合、その瞬間ごとに、様々な選手が活躍しヒーローになれる。
「メインプレーヤーに限らず、常に誰かしら、5人以上が2桁得点できる力のあるチームです。相手からしたら本当に守りづらいだろうなと思います。何よりも今、自分たちのアイデンティティと言えてプライドを持っているのはディフェンス。噛み合えば優勝できる可能性もあると思いますし、自信が少しずつついてきている段階です」
そう、チームの現在地について語る。

「(キングスが)優勝したシーズンと今を比べると、より成熟度が高く、チームの完成度は高いと感じます」
今村は、琉球でチャンピオンシップに輝いた経験がある。それだけではない。3年連続ファイナル進出を果たした原動力だったと言える。

「でも、どちらかと言えば、僕が初めてファイナルへ進出した時、優勝した前シーズンに若干似ているとも思います。レギュラーシーズンで戦い方もわかってきて、勝ち星もすごく上がって。しかしファイナルでは宇都宮ブレックスに、自分たちがやりたかったことをやらせてもらえず負けてしまいました」
チャンピオンシップでは、しっかりスカウティングもされ、各チームがオフェンス、ディフェンスともにさらにギアを上げてくる。その中で、
「自分たちが、やりたいことを押し通せるのか。優勝したシーズンは4月頃からバチッとはまり、そのまま勢いに乗って優勝に辿り着いた感覚があります。シーズン中に、トライアンドエラーを繰り返し、それでもやりたいこと、やるべきことをやり続ける強さをどんどん積み重ねていきました。今は、そのプロセスを踏んでいる段階だと思いますね」

冷静に今を見据えて語る今村の表情と言葉には静かな力強さがある。
レギュラーシーズンは残り16試合。シーズン終盤にかけてハードスケジュールが待っている。リーグの頂点に辿り着くために、ここからチームをどこまで成熟させられるのか。

今村は今シーズン、キャプテンとしてチームを牽引している。
「自信を失わずに、自分たちが優勝できるとどれだけ強く信じられるかが大事。自分がまず信じきり、プレーで体現し、周りをどんどん巻き込んでいく。それが自分の形です」

最後に優勝への自信を聞いてみた。
「100%です」
名古屋Dが目指す、悲願の優勝への道は、ここからが本番だ。

文:木村英里
写真:名古屋ダイヤモンドドルフィンズ

関連記事一覧