越谷アルファーズ　B1昇格決定　「最高という言葉の一言に尽きる」

越谷アルファーズはアルティーリ千葉とB2リーグプレーオフ セミファイナルを戦い連勝。見事B1リーグ昇格を果たした。

前半から越谷リードで試合は進んだ。しかし、A千葉も意地を見せ4Qに逆転。その後は試合終了間際までシーソーゲームが繰り広げられた。
最後は越谷が、#0LJ・ピークが勝負所で決め切り、リバウンドでも勝った。そしてチームの一体感が最後に勝利をもぎ取った。

試合後、#8長谷川智也と#7松山駿 に話を聞いた。
長谷川は「4年目の正直、今年を逃したらもうないなと思っていました」と最後のチャンスだと捉えていた。

そして松山は「最高という言葉の一言に尽きると思います」と喜びを爆発させた。さらに、「リバンドやルーズボールというところをヘッドコーチもしつこく言っていました。プレッシャーがきつくなりオフェンスが難しくなる分、そういうところで貢献しようという意識でした。選手一人一人が細かい部分をやり続けたことが結果につながったと思います」と振り返った。

2022-23シーズンにアドバイザーに就任、今シーズンから指揮を執る安齋竜三ヘッドコーチ。過去には宇都宮ブレックスでB1リーグ制覇を果たしている名指揮官である。HC就任一年目でついに果たしたB1昇格。シーズン途中には、「このままでは昇格どころではない」と厳しい言葉を発する会見もあった。

ここまでのチーム作りについて、「一人一人が自分のやるべきことをやろうとしているし、自分ではなくチームにベクトルをむけています。チームがどうなりたいか、同じ方向を向いてやり出したことが結果に結びついたと思います。やっぱりチームスポーツとはそれしかないと思っています。自己犠牲を払うこと、それを周りが評価できるかどうか。そういうチームにだんだんなってきたところがこの結果です。」
そう安齋HCは語った。かつてB1の頂点に宇都宮を導いた指揮官は、リーグが変わっても見事にチームを率いてみせた。気が早いが宇都宮との対戦が待ち遠しい。

ついに手にしたB1昇格の切符。B1で長くプレーを続けてきた選手たちの存在も大きかった。来シーズンの戦いが楽しみだ。松山はかつて富山グラウジーズに所属していた。「富山にいたときと全く違った感じのプレーで、立ち位置になると思うのでワクワクしているというのが一番大きいです」と笑顔を見せていた。

その前に、次週滋賀レイクスとのファイナルが待っている。
最後に長谷川は、「滋賀はすごく強いチーム。でも僕らもノったら止められないと思うので、自信もあります。まずはしっかり休んで、リカバリーをして、心と頭と体を整えてから、準備したいと思います。A千葉さんの思いも背負って戦わなきゃいけないなと思いますし、あいつらに負けて良かったとは思わないと思いますけどそういう気持ちが少しでも生まれるような決勝をしたいなと思います」と決意を語った。
越谷がB2の王者として昇格することができるのか、注目したい。

文：木村英里
写真：濱田茉里、オガワブンゴ

▶️こちらの記事もぜひ！
2021年5月11日の記事
B2のFINAL4は僕らの自信になる　長谷川智也（越谷アルファーズ）〜B2 PLAYOFFS 2020-21 QUATERFINALS〜
https://balltrip.net/article/20210511-1/