アルバルク東京 Bリーグ通算200勝に到達

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 開幕節の琉球ゴールデンキングス戦こそ連敗を喫したものの、その後は富山グラウジーズ、信州ブレイブウォリアーズに対し4連勝。磐石なアルバルク東京という印象をファンに植え付けた。
アルバルク東京 Bリーグ通算200勝に到達

 昨シーズンはまさかのチャンピオンシップ出場を逃すという結果を受け、過去2度Bリーグを制したチームは本気を出した。昨シーズン、リーグを制した千葉ジェッツからはセバスチャン・サイズをバイアウトで獲得。ファイナルで千葉と対戦した宇都宮ブレックスからは帰化選手のライアン・ロシターを獲得するなど、オフシーズンにBリーグファンを大変驚かせた。実際、新アルバルク東京を目の当たりにするとまさにBリーグオールスター。代表経験者、優勝経験者、ファイナル経験者がずらり顔を揃えている。その圧倒的存在感は改めて凄みがあった。

アルバルク東京 Bリーグ通算200勝に到達
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 新たなビッグマンを軸に連携を深めるチームを率いるキャプテンの田中大貴。彼のプレーについて指揮官のルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチは「昨シーズンは怪我でプレーできない時もあったが、今のところはとても調子が良い」と目を細めた。また、「2番(シューティングガード)3番(スモールフォワード)ポジションには小酒部泰暉に加えて安藤周人も入った。彼らの援護もあり以前よりも少し楽にプレー出来るのではないか」という。

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 今シーズン開幕節の琉球戦では、東京オリンピック同様に田中はポイントガードの役割を担った。指揮官は「琉球戦は1勝1敗にしたかった」と振り返る。現在は「(レバンガ北海道から加入したポイントガードの)ジョーダン・テイラーが溶け込んできている」として「田中はオリジナルの2番ウィングでプレーした。今日は彼本来のプレーが見られた」と満足気だった。東京オリンピックで誰よりも悔しい思いをし、そして成長をした選手は田中ではないか。間違いなく田中は今シーズン更なる進化を遂げるはず。

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 また、指揮官が田中が楽にプレーできるようになるだろう理由として名前を挙げた安藤周人。ディフェンスでは既にチームに貢献しているが、残念ながらオフェンス面では持ち味をまだ出し切れていない。周りもこれだけスター級、得点源も豊富だ。試投数も少なかった。今後、徐々に安藤本来のシュートタッチが戻って来るだろう。今をベースにさらに安藤の決定力なども加わってくると考えるとさらにA東京のオフェンス力は脅威的になる。

 2016年9月22日。Bリーグが開幕したあの日、琉球ゴールデンキングスを破った時から積み重ねてきた勝利数。2021年10月17日についにBリーグ通算200勝に到達した。今シーズンは各チームの積極的な移籍により、リーグの勢力図が変わった。同カードの連勝がより難しくなるはず。その中で、A東京はどこまで勝利数を伸ばせるか。昨シーズンの悔しさをバネに大きな忘れ物を取りに行くための戦いに挑む。
アルバルク東京 Bリーグ通算200勝に到達

文:木村英里
写真:オガワブンゴ

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