[ERI’S FINDER]自分たちのバスケットをやれば自ずと勝利がついてくる
このコラムは、フリーアナウンサーの木村英里がブレ活(ブレずにサンダースを応援し続けるバスケットボールライフ)を送る中で見つけたこと、感じたことを綴る取材日記です。
いざ天皇杯!ファイナルラウンド準々決勝
川崎ブレイブサンダースvsアルバルク東京
川崎は、立ち上がりシュートがなかなか決まらず重たい展開。
A東京はハードなディフェンスが特徴的なチーム。
ニック・ファジーカス選手には3人がかりで厳しく守るなど苦しめられましたね。
1Q終了時には17ー27と10点差のリードを許していました。
でも今シーズンの川崎、慌てることはありません。
試合後に長谷川技選手にお話を伺うことができました。
「前半、オフェンスもディフェンスも悪くなかった。ただノーマークのシュートが入っていなかっただけだった」
いたって冷静に後半へと入っていった川崎。
ハーフタイムでの「思い切って打っていこう」という指示通り、ニック選手の連続得点やチームに流れを呼び込んだ熊谷尚也選手の得点などで試合の雰囲気が変わり始めました。
3Qの終了間際には、辻直人選手とジョーダン・ヒース選手のコンビによるアリウープダンクでついに逆転!
勝負の分かれ目を「気持ちを切らさずに、焦らずに、自分たちのこれまでやってきたことを後半できたこと」と振り返っていました。
リーグ戦、トップを走る川崎。24勝を積み上げてきた中で、想像以上の自信を付けてきたようです。
20点以上の差をひっくり返したこともありましたね。
落ち着いて現状を分析できていて、「シュートもちゃんと入ってくるだろう」と、焦らずに「まずはディフェンスから」をこの試合でも体現。
結果として、じわりじわりと勝利を手繰り寄せたのは川崎でした。
「自分たちのバスケットをやれば、自ずと勝利がついてくる」
長谷川選手が語ったその言葉が全てを物語っていたように思います。
「どんな相手にも、コートに出た選手がやるべきことを全力でやり続ければ勝てる!」
佐藤賢次HCが今シーズン言い続けてきたことを、またこの試合でも証明しました。
準決勝に駒を進めた川崎。
篠山竜青選手とマティアス・カルファニ選手不在でも「いるメンバーでやるしかない。みんな、いい準備はできている」と、長谷川選手はとてもいい表情で語ってくれました。
「いつも通り、これまでやってきた自分たちのバスケットを体現する。それを40分間やり続けたい!」
最後に、そう力強く語ってくれた長谷川選手。
準決勝。戦うは宇都宮ブレックス、相手に不足はありません。
天皇杯優勝を目指して川崎の戦いは続きます。
ジャマール・ソープ選手
そして新加入したジャマール・ソープ選手。
まだチームに合流したばかりではありますが、献身的なプレーでチームを支えてくれることを期待します。
「チームのシステムとかはこれからだけど、常にハッスルしてくれる選手なので非常に楽しみ」と長谷川選手も語っていましたよ。
ERI’S FOCUS
この試合もチームを引っ張っていた藤井祐眞選手。
最後に試合を決めたのも藤井選手でした。
篠山竜青選手不在の中で、頼もしさは一層増すばかりです。
オールスター出場も決まりましたが、私は日本代表のユニフォームを着て欲しいと思う選手でもあります。
国際試合でも臆することなく挑んでいく藤井選手、見てみたいものです。
準決勝も頼みますね!
文:木村英里
写真:Shinobu Mino
木村英里 Eri Kimura
バスケの魅力にハマったフリーアナウンサー。テレビ静岡・WOWOWを経て現在はラジオDJ、司会、ナレーション、ライターとしても活動中。川崎ブレイブサンダースファン。
twitter:@kimuraeri / Instagram:@39elly39
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