[balltrip]ERI'S FINDER_chapter9

[ERI’S FINDER]佐藤賢次HCに聞く

このコラムは、フリーアナウンサーの木村英里がブレ活(ブレずにサンダースを応援し続けるバスケットボールライフ)を送る中で見つけたこと、感じたことを綴る取材日記です。

新指揮官の挑戦

あっという間に過ぎる日々の中で

2019−20シーズンが開幕してから1ヶ月が経過し、川崎ブレイブサンダースはここまで14試合を終え11勝3敗。中地区1位をひた走っています。
取材させていただいた選手それぞれが、チームに対する手応えと自信を見せるのです。

そこで今シーズンから就任した佐藤賢次HCにチーム作りや現状、そして目標などについて、先日、三遠ネオフェニックス戦後にお話を伺いました。

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7月のチーム始動からかなりハードで質の高い練習をこなし、シーズン開幕時には選手にも自信が感じられました。
開幕戦で宇都宮ブレックスに連勝、千葉ジェッツ相手に20点以上をひっくり返し逆転勝利するなど、この1ヶ月でさらに自信をつけているように思います。
佐藤HCは「宇都宮、千葉戦でやってることは間違いじゃないと思えた」と語りつつも、「自信はついたが、まだあれもやらないとこれもやらないとということがたくさんある」と笑っていらっしゃいました。チームとして、まだまだ成長途中。そして一つ一つステップアップするごとにまた新たな課題が見つかる中で新HCは奮闘中なのです。
今シーズン、ここまでのチーム作りとご自身について、まずは採点していただきました。
まずチームについては「1年間こういう風にやっていけばこういうチームになるというプログラムが作ってある。そこの進み具合で言うとかなり良いところにいるのではないかと思う。80点くらい!」と、かなり高得点!佐藤HCが理想とするチームとバスケットスタイルを目指す過程で、シーズン序盤からこの戦績は手応え十分ですね。
ご自身については「100点満点中50点くらい。負けた3試合は全て自分のせいだと思っている。選手もたくさんミスはあるが、采配も試合前の準備も自分の反省の方が多い。指示したプレーや選手交代で流れが切れてしまっているところがあった」と、この1ヶ月を振り返ります。たしかにこれまでにも度々、HC会見で選手交代のタイミングやタイムシェアなど模索中と明かしていらっしゃいました。
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HCとして迎える初めてのシーズン、まだ始まって1ヶ月なのですよね。ただ、佐藤HCは選手・ACとして前身の東芝から川崎一筋。真面目で徹底的に準備される人柄だけでなく、AC時代には献身的にチームを支えたり、若手選手を育てていらっしゃる姿を拝見してきました。HCとして初めて迎えるシーズンではあるものの安心感があるのです。

信頼関係

よく北卓也GMがHC時代に「HCは孤独だ」とおっしゃっていました。常に決断に迫られますし、プレッシャーも計り知れません。
佐藤HCは「孤独だなと思うところはやっぱりある。でも、勝久ジェフリーACと穂坂健祐ACにとても助けられている。何かあればすぐにいろいろなアイデアをくれる」と、とても心強く感じていらっしゃるようでした。
ERI’S FINDER Chapter7で、勝久ジェフリーACにインタビューさせていただきましたが、その際、勝久ACは佐藤HCが「日本一のチームスタッフになろうといつも言ってくれる」と言うことを明かしてくださいました。
1戦1戦重ねるごとに、様々な課題と悩みが生まれると思いますが、ACお二人がHCの経験をお持ちであることも心強いですよね。佐藤HCがこんなことに困っていそうだと想像もできるわけですから。チームスタッフのみなさんとも、とても良い信頼関係が築けているご様子。

もちろんスタッフだけではありません。
ご自身も控えメンバーとして活躍をしていらっしゃったご経験をお持ち。以前、青木保憲選手が試合前や試合中にこの辺りで行くぞと声を掛けてくれると明かしてくれたことがあります。それは試合に出る選手たちは心の準備ができますよね。
ニック・ファジーカス選手に佐藤HCの印象を聞いてみると「彼はコミュニケーションをとてもよく取ってくれるHCだ。AC時代ワークアウトをずっと付き合ってくれていたし、彼との信頼関係がある。そして全てを自分の思い通りにするHCではなく、話し合って選手の意見も取り入れてチームを作ってくれる。すごく良いHCだと思う」と大絶賛!選手からの信頼も熱いのです。
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そんな佐藤HCが目指すものを聞いてみました。
「HCとは、役割の一つだと思う。結局はチームとして組織として動いているので、自分の役割としては、選手もスタッフもコーチもみんなそれぞれが、力を出し切っていると実感できているというのが理想。自分も隣の人もみんなが『力を出し切れた!』と言えることが最高!」
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きっと日本一のチーム、そしてチームスタッフになれるはず!そう強く感じました。

ERI’S FOCUS

タイムアウト中、佐藤HCの指示を通訳しているのは勝久AC。実は勝久AC、佐藤HCのテンションや言い方を真似して訳しているのです。チームでもかなり似ている!と話題になるほど。

ERI’S FINDER Chapter7でも書きましたが、真面目で熱い人柄など佐藤HCと勝久ACは似ていると思います。
佐藤HCご本人も「ちょっと似てるよね(笑)」と認めていらっしゃいました。

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◆ERI’S FINDER Chapter7の記事はこちら

 
 

木村英里 Eri Kimura
バスケの魅力にハマったフリーアナウンサー。テレビ静岡・WOWOWを経て現在はラジオDJ、司会、ナレーション、ライターとしても活動中。川崎ブレイブサンダースファン。
twitter:@kimuraeri / Instagram:@39elly39

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