[balltrip]ERI'S FINDER_chapter7

[ERI’S FINDER]エナジーが上回ったのは?

このコラムは、フリーアナウンサーの木村英里がブレ活(ブレずにサンダースを応援し続けるバスケットボールライフ)を送る中で見つけたこと、感じたことを綴る取材日記です。

勝ち続けるチームになるために

1勝1敗だけれど

川崎ブレイブサンダースは週末アウェーでサンロッカーズ渋谷と対戦。
結果は1勝1敗。GAME1はどちらに転んでもおかしくない試合でした。川崎が「3Qで高いエナジーを持ってハードなディフェンスからファストブレイクを出せたことが一つの勝因」と、試合後の会見で佐藤賢次HCが語った通り、後半に前半より強度を高めたディフェンスを見せ相手を突き放しました。4Qで再び追い詰められたものの、81−74で勝利。勝負所での得点を決めたことが勝負の分かれ目となりました。

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ただ、前回の三遠ネオフェニックス戦の時もそうでしたが、勝ち切れただけでは満足もしないし、優勝をするためにはまだまだ足りないということはこの試合でも然り。「試合前には『相手はオフェンスリバウンドとスティールがリーグ1位だ。そこを抑えられるようにゲームコントロールしよう』と話したが今日は全然できなかった。もう一回自分たちが何をしなければいけないのか話し合う」と語っていた佐藤HC。
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GAME1での反省を活かして挑んだはずのGAME2。
終わってみれば71−91。渋谷に20点差近くを付けられての惨敗でした。試合の出だしは、前日同様川崎らしいハードなディフェンスで優位に試合を運んでいました。
2Q以降は、伊佐勉HCが「前日の敗けからファイトしてくれた。ディフェンスもオフェンスも前を向けて両方攻められた」と語った通り、渋谷が川崎を上回るエナジーを試合終了まで持ち続け戦っていました。渋谷のリバウント数は34。それに対し川崎は21。ボールへの執念、連敗を避けたいという渋谷のメンタルが強かったのです。
佐藤HCは「ディフェンス勝負だと思っていた。いい所まで行ってターンオーバーになることが多く、オフェンスが良くなくてディフェンスの準備にも響いた。いつもやれているディフェンスができなかった。渋谷に先に準備をされて、タフなディフェンスを40分間続けられてしまった」と悔しそうに語っていらっしゃいました。

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GAME2のような敗戦の後、プレスエリアへ取材に応えるためにやってくる選手たちはどのような表情をしているのかにも注目していました。
それぞれが負けたこと、そしてその原因を重く受け止めているのはもちろんのこと。でもそれだけではなく、その敗因がわかっているからこそ何をしなければならないのかがわかっている、そんなどこかスッキリとしたような様子も見受けられました。
2週続いた水曜ゲーム。そのハードなスケジュールを終えて、今回の反省と課題とどう向き合っていくのか、次の試合だけではなくどこまで川崎が強くなるのか注目したいと思います。
勝ち続けるためには、より一層勝ちにこだわり、常に勝利に貪欲であることも必要。取材終わり、そんなことを感じながら帰路につきました。

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バスケット大好きです!

今節終了後、勝久ジェフリーACにお話を伺いました。
「久し振りに青山学院記念館に来た時に感慨深い気持ちだった」と古巣との初対戦を振り返ってくださいました。シーズンが開幕してからまもなく1ヶ月を迎えます。勝久ACは「佐藤HCが示している方向性をみんな理解して、プレシーズンから一生懸命積み上げてきたものがいい形になってきている」とここまでを振り返り、「プレー以外のチームコンセプトのところで、練習から切磋琢磨する『コンペティション』と『コミュニケーション』を取ることをチームが始動した7月15日からずっと軸にしてやってきている」と、夏から積み上げてきたことにかなり手応えを感じていらっしゃいました。
勝久ACは今シーズンから川崎での挑戦が始まったばかり。「新しいスタッフとして川崎に来たので、伝統と変革というキーワードの中、まずは僕がみんなのことを学ぶところから始めていて、まだその過程」と今についても教えてくださいました。
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以前、篠山竜青選手が「練習の雰囲気が違う。選手が雰囲気を作るのではなく勝久ACや穂坂健祐ACが引っ張ってくれる。佐藤HC筆頭にコミュニケーションをより密に取ってくれる」と新体制になって変わったことを教えてくださいました。さらに「コーチ陣がしっかり共有できているように思う。それを選手に働きかけてくれる時にすごく整理されているからシンプルでわかりやすい」とお話していました。「それぞれの性格、大事にしていることなどを探りながらコミュニケーションを取っている。その中で他チームから来た人として新しい変革について、自分の考えを伝えていければと思っている」そう語ってくださった勝久AC。「佐藤HCも日本一のチームスタッフになろうといつも言っている。チームスタッフがしっかりコミュニケーションを取っていくことで、それが選手にも伝わっていく。コミュニケーションはチームでとにかく大事にしている」というお言葉を伺っていると、日々選手に寄り添い、向き合っていらっしゃるのかなと、勝久ACのお話を伺いながらそんな風に感じました。
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以前、サンロッカーズ渋谷でHCをされていた頃に、何度かHC会見を取材させていただいたことがあります。その頃から、真面目で丁寧なお人柄という印象を受けていました。今回初めて、1対1でインタビューさせていただき、なおさらその印象が強まりました。
一方、ベンチでは時に情熱的な勝久ACのお姿も拝見します。そのことについて伺うと照れ笑いを浮かべながら、「バスケット大好きです!」そう目を輝かせながら話してくださいました。そんな勝久ACは、まるで少年のように楽しそうなのです。
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そして、ふと冷静で真面目で熱い!佐藤賢次HCに似ていらっしゃるような気がしました。
外国人選手だけでなくAC人選も佐藤HCらしさを感じていましたが、実際に勝久ACのお話を伺っているとより一層強くそう感じました。
佐藤HCの言葉通り、ぜひとも日本一のチームスタッフになって欲しいですね!

「チームで協力しあって、何かいいものを作るということがすごく好き。バスケットボールは本当に素晴らしいスポーツ。個人的には、ちょうどいい箱の中で、ちょうどいい人数で、激しい駆け引きがあって、その中でチームとして連携しオフェンスもディフェンスもいいプレーを作るという最高のスポーツだと思う。感謝の気持ちとバスケットに対する情熱を、日々チームにもたらすことができたら嬉しい」
そう最後に熱く語ってくださった勝久AC。川崎での挑戦に手応えと充実感を感じながら、日々楽しんでいらっしゃるような印象を受けました。
頼もしいACが川崎に来てくださって、私もファンの一人として嬉しい限りです。
試合後のお忙しい中、インタビューに応じてくださってありがとうございました。

ERI’S FOCUS

GAME1、私の友人が初めてバスケットボールの試合を観に来てくれたので、私も観客席から応援をしていました。
審判の判定に納得がいかないチームメイトに藤井祐眞選手が語りかける姿など、記者席からはなかなか見ることができないベンチでの様子なども観られて、大満足!
優勝目指してチーム一丸!
 
 
久し振りにファンとして応援していて思ったこと。
「KAWASAKI」コール以外にも、もう一つアウェーでもできる応援コールがあったらいいなと。
ファンのみなさんは、どんな風にお感じなのでしょう?
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木村英里 Eri Kimura
バスケの魅力にハマったフリーアナウンサー。テレビ静岡・WOWOWを経て現在はラジオDJ、司会、ナレーション、ライターとしても活動中。川崎ブレイブサンダースファン。
twitter:@kimuraeri / Instagram:@39elly39

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川崎ブレイブサンダースのクラブノート


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