[balltrip]ERI'S FINDER_chapter11

[ERI’S FINDER]自分たちで解決できること

このコラムは、フリーアナウンサーの木村英里がブレ活(ブレずにサンダースを応援し続けるバスケットボールライフ)を送る中で見つけたこと、感じたことを綴る取材日記です。

連戦で見えた成長

7連勝

3週間ぶりにリーグ戦が再開!
川崎ブレイブサンダース対琉球ゴールデンキングスを取材してきました。

GAME1は90-87、GAME2も98-75で川崎が連勝。GAME1では、前半終了時は46-35と11点リードしていたものの「後半は少しソフトに入ってしまった」と佐藤賢次HCも試合後の会見で振り返っていた通り、ジリジリと琉球に追い上げられ逆転を許してしまいました。最終的に接戦をものにした川崎でしたが「強い相手に一瞬でも気を緩めてソフトなプレーをしてしまうとこういった展開になる」と佐藤HCも気を引き締めていました。
こうして迎えたGAME2、「後半の出だしでまた相手に流れを持って行かれたが、今日はタイムアウトを取ることなく自分たちでハドルを組んで話し合って解決し、持ち直してくれた。そこは少し成長してくれたかなと思う」そう評価した佐藤HC。
キャプテン篠山竜青選手を中心に選手達で集まり声を掛け合い修正ができたこと。佐藤HCは全員にリーターシップを持つことを常に求めています。前日の反省点をしっかり生かし、同じ展開にはさせなかったことで最終的に23点差をつけての勝利。連勝を7に伸ばしました。

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そんな成長を続ける中で、日に日に強くなるチームの絆、団結力。
青木保憲選手のバスケットカウントのシーン、ベンチにいる先輩選手たちが最高の笑顔で喜び招き入れている姿。ジョーダン・ヒース選手が連続スリーポイントを決めた後に見せてくれた、篠山選手と体をぶつけて喜んでいた姿。さらに試合終了後に、今度はヒース選手が篠山選手を抱き寄せて称え合っていた姿。それぞれのシーンは切り取ってみれば試合中によく見られる1コマではありますが、チームの完成度だけではなく雰囲気の良さや先輩後輩関係なく声を掛け合い高め合っている関係性が築けていると伝わってきます。
そういったシーンを見れば見るほど、このチームで優勝して欲しい、優勝している姿を見たい…そう思いますね。

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正直きつい

GAME2終了後、藤井祐眞選手にお話を伺いました。
ここまで川崎は15勝3敗という成績でリーグ全体1位。
「チームとして、今ターンオーバーとディフェンスリバウンドが課題。今日はアシストも26でターンオーバーも7という素晴らしいオフェンスだったと思う。チームはだんだん良くなってきている。こういう試合をここから増やしていけたら」
そんな風に振り返ってくれました。

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常にエンジン全開で誰が出てもフルスロットルでという、今シーズンの川崎が見せるハードなディフェンスについて、
「10分ハードなディフェンスをやり続けるのは正直きつい。ベンチスタートが多く、途中から入っていきなりエナジー全開で動いた時が一番疲れる」チームでもトップと言われるスタミナの持ち主が思わずそう呟いてしまうほど。今の川崎がどれほど強度の高いディフェンスをしているのかがわかりますよね。リーグ全体で見ても激しいディフェンスを武器に戦うチームが多く見られます。
「試合終盤の体が温まって動くようになってからの方が、息も自分で調整して整えられる」ハードなディフェンスを40分間続けることが求められる中で、そのディフェンスを試合の最後まで続けられるのかに目が向いていました。この藤井選手の言葉を聞いて、想像以上のきつさであることを理解すると同時に、藤井選手がいることの安心感や頼もしさを感じたのです。
きついとおっしゃりながらも、コート上でもベンチでも藤井選手が例年以上に楽しそうに見えるのは私だけではないと思います。結果にも表れているからでしょう。充実感に満ちた表情をしていらっしゃいました。

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12月は水曜ゲームもあり、10試合を戦うことになるハードスケジュール。
「その中でどれだけ強度を落とさずできるかが一つのポイント。天皇杯に向けても、一試合一試合チームが成長するために頑張っていきたい。チーム一丸でやっていく。去年の千葉がそうだったように、厳しい組み合わせでも優勝目指して頑張ります!!」
最後はそう力強く語ってくれた藤井選手。この先、さらに連勝を伸ばし、まずは年明けの天皇杯で悲願の優勝達成を見たいですね。

ERI’S FOCUS

「駐車場の契約をしないといけないですよね〜」

試合後の囲み取材でも静かにそう語り笑わせてくれたのは、GAME2、14得点の活躍でMVPを獲得!さらにゲームスポンサーから車をサプライズプレゼントされた熊谷尚也選手です。

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前日のMVPにはなかった出来事に、「びっくりして、今どうしようか考えています」と笑っていらっしゃいました。
確実に川崎にフィットしてきた熊谷選手の今後の活躍がますます楽しみですね!

 
 

木村英里 Eri Kimura
バスケの魅力にハマったフリーアナウンサー。テレビ静岡・WOWOWを経て現在はラジオDJ、司会、ナレーション、ライターとしても活動中。川崎ブレイブサンダースファン。
twitter:@kimuraeri / Instagram:@39elly39

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