自分のプレーを取り戻しながら、チームをどう勝たせるか考えていきたい 笹山貴哉(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
2021年3月21日に行われたB.LEAGUE第27節。
名古屋ダイヤモンドドルフィンズは前週に天皇杯優勝を果たした東地区の強豪・川崎ブレイブサンダースをホームに迎えての対戦だった。
GAME1に勝利した名古屋Dだったが、GAME2は序盤から川崎に主導権を握られてしまう。最大17点差あったものの、笹山貴哉選手や安藤周人選手がスリーポイントシュートを効果的に沈め接戦に。
しかし4Q終盤川崎のニック・ファジーカス選手などが冷静に得点を重ねて、最終的には86-80で名古屋Dは川崎に敗れた。
敗戦となったものの17点ビハインドから川崎を追い詰めた名古屋D。
笹山選手はこの試合スリーポイントシュートを5本成功させ15得点4アシストの活躍を見せた。
試合後に笹山選手は「重い展開を払拭したかった。点が取れていなかったので流れを変えたかった。」と振り返った。間違いなく笹山選手のプレーがチームに勢いを与え流れを変えた。笹山選手のスリーポイントが決まるたびに会場の雰囲気も変わっていった。
そんな笹山選手について梶山信吾HCは「今シーズン、控えに回ったり怪我をしたりと彼は苦しんできた。だが、ここの所やっと彼らしいプレーが戻ってきている。」と語っていた。
まだ怪我からの完全復調というわけではない。今シーズンも昨年11月中旬から今年2月初旬まで試合から離れていた。笹山選手は「100パーセント戻ってはいない。探り探りプレーをしているが、使ってもらっている分貢献したいと思っている。自分のプレーを取り戻しながら、チームをどう勝たせるか考えていきたい。」と冷静に現状を受け止めつつ自分のすべき仕事を全うしようとしている。
現在、名古屋Dは西地区4位。チャンピオンシップ進出のためにも3位以上をキープしたい。3位につける大阪エヴェッサとのチャンピオンシップを巡る戦いは今後も白熱するだろう。
笹山選手は、チャンピオンシップ出場のために「一つの負けで崩れない」チームになることを挙げた。
「対戦する相手も苦しい戦いのはず。まずはチームがバラバラにならないこと。勝つことにフォーカスするだけでなくチームの雰囲気を壊さないようにしたい。」
チャンピオンシップ出場のために必要なことは理解している。
今後も笹山選手のチームを牽引するプレーに期待したい。