[バスケを撮ろう!]アリーナ立川立飛でバスケ撮影、カメラ設定やアリーナの撮影環境を。
フォトグラファーのオガワブンゴです。バスケ撮影をしている方のお役に立てればと思いこの連載をスタートしました。撮る位置が皆さんと違うので一概に「こう撮ります」と断言はできませんが、オガワブンゴ的な設定や感覚を書いていきます。バスケ撮影をする方の「ひとまず」的な基準になればと思っていて、その後は撮影する皆さんがどんどんアレンジしてカッコいいバスケ写真を撮ってもらえたら嬉しいです。
B.LEAGUE 2019-20 SEASON B1 第4節 GAME1 アルバルク東京 vs 京都ハンナリーズのゲームでアリーナ立川立飛へ。
好調の京都ハンナリーズをアルバルク東京がホームで迎え撃つゲームでした。京都ハンナリーズは、KJ、マブンガ、サイモンの3選手で90得点と大爆発でしたね。アルバルク東京は怪我人が多く選手を8名でまわしてましたが負けたとしても93得点ですからさすがという感じです。
今回気になったのは、強豪同士のカードなんですが、来場者数が2034人。撮影していて被写体の背景が空席の「青」で目立っちゃうのはちょっと残念です。一人でも多くの方がアリーナへ足を運ぶきっかけになれるように僕は写真をがんばります!
(以下、アルバルク東京⇒A東京、京都ハンナリーズ⇒京都)
【B.LEAGUEの撮影ルール】
B.LEAGUEでは、試合の写真撮影はOKですが、「明確なルール」があります。
・「試合中の写真撮影」は、「個人での利用を目的とした場合」に限り可能
・「15秒以内の動画撮影」は、「個人での利用を目的とした場合」に限り可能
・フラッシュはNG
※たまに、AF補助光(距離を測るための赤い光)がついている方がいます。これも消すように事前にカメラの設定を確認してください。
その他、ゲーム主催クラブの指示に従い、ルールを必ず守って、ゲーム運営、選手、観戦している周りの方に迷惑を掛けないようにしましょう。
撮影したゲーム
2019年10月19日(土)15:05 TIP OFF
B.LEAGUE 2019-20 SEASON
B1 第4節 GAME1
アルバルク東京 vs 京都ハンナリーズ
@アリーナ立川立飛
アリーナの印象
「コンパクトな箱」という印象です。必要最低限の設備のみを揃えているのかなって感じますし比較的新しいのでまだまだキレイですね。多摩モノレールの立飛駅からすぐなので、さくっとアリーナに到着できます。ただ帰る際はちょっと混雑します。そんなときは対面にある「ららぽーと」でくつろぐのもありかもしれません。
撮影環境(明るさ、フリッカーなど)
撮影環境ですが、観客席からコートも近いので写真撮影はしやすいですね。そしてしっかりとコートに光があたってくれるので光量は問題ないと思います。フリッカーの心配もありません。
明るさ⇒問題なし
フリッカー⇒心配なし
フリッカーとは?
蛍光灯の下で撮影した際、発生する可能性が高い「明るさのムラ」のこと
使用カメラ、使用レンズ
・使用カメラ:SONY α7iii
・使用レンズ:FE50mm F1.8SEL50F18F (SEL50F18F)
今回も定番のセットです。カメラはSONY α7iiiを使用。レンズもFE50mm F1.8 (SEL50F18F)。
カメラの設定
●シャッター速度:1/1000
●絞り(F値):F1.8
●ISO感度:2000
●ホワイトバランス:カスタム
それではそれぞれついて。
●シャッター速度
今回も1/1000にしました。
ここ最近は1/1000の感覚を染み込ませたいのでこの設定ですが、1/1000でも十分撮れますね。今までの1/1600とか1/2000は何だったんだろうなんて感じてますがこれも経験です。スパッと切り取りたい時は1/1600ぐらいまであげちゃいますが、これからは1/1000を軸にしようかなと思ってます。
●絞り(F値)
今回もF1.8。
やっぱりF1.8の威力は凄いなってあらためて感じます。アリーナという環境を考えればであればこの「F値が小さいレンズ」をぜひ使用してみてください。いきなり購入というのはハードルが高いと思うのでレンタルしてしまうのがオススメです。
●ISO感度
今回は2000。
このアリーナで、シャッター速度と絞り(F値)をセットしてちょうどよいところが2000でした。
●ホワイトバランス
広告板の「白」を使ってのカスタム設定です。
バスケを撮るうえでのコツ的な小話
その日に撮影する場所(フォトエリア内)に座ったあと、最初の確認事項として「見えるものを確認する」ということ必ずやります。僕の撮影場所から「何が見えるのか」や「何が背景に入るのか」のチェックですね、目に見える情報を集めます。目に見えるということは写真の中に取り込める要素になってくるので、組み合わせ次第ではとてもユニークな写真になってきます。同時に「これは入れたくない」という情報もあわせて収集することになるので僕としてはかなり重要な作業です。ゲームが始まってしまうとコート上に集中してしまうので、最初にこの情報を頭に入れておくことで「撮影のアイディア」を事前にストックします。当然、この「撮影のアイディア」を使うときもあれば使わないときもありますが、把握しておくことが大切かなって考えてます。
一度皆さんが撮影してみた写真をじっくり見てほしいんですが、だいたい「被写体とその他(背景や物など)」の構成になっていると思います。実は1枚の写真の中にいろんな情報(要素)が入っているんですよね。ですので、席についたらその場所から「見えるものを確認」してみてください。うまく使う使わないがポイントなのではなくて、「事前に知っておく」ということがポイントです。「あそこに行ったらこれがある」みたいな感覚と同じです。「そんなの面倒くさいよー」みたいな声が聞こえてきそうですが、ちょっとした差が1枚の写真のクオリティーを左右するのでこの連載を読んでくれている方々はぜひ試してみて欲しいなって思います。ただ、ゲームが始まってしまえば「よーいドン!」、余計なことを考えずにガシガシ撮ってバスケ撮影を楽しんでください!
今回のカメラ設定で撮った写真(Instagram)
※写真を押すとインスタグラムへ移動できますのでぜひ御覧ください。
次回取材予定のアリーナ
・2019年10月22日(火)に開催されるB2 第6節 東京Z vs 信州 @大田区総合体育館
・2019年10月23日(水)に開催されるB1 第5節 横浜 vs 新潟 @横浜国際プール
・2019年10月26日(土)に開催されるB1 第6節 SR渋谷 vs 川崎 @青山学院記念館
まとめ
現場の取材でHCや選手の声を聞いていると「ディフェンシブ」という単語を今シーズンはよく耳にするような気がしています。ゲームもかなりタフなものが多いので選手や関係者は大変かと思いますが、バスケ撮影をしている方からするとかなり面白いのではないでしょうか。僕個人としてはかなり面白いです。また、この連載を始めたことでスケジュールが許す限りいろんなアリーナに行こうと思ってますが、現時点で感じるのは本当にカメラを持ってアリーナに来ている方が多いということ。どんどんバスケ撮影をデビューする方が増えてカッコいい写真が世の中に氾濫してくれればと嬉しいなって思ってます!僕個人のインスタグラムで当日着るビブスをストーリーズに上げていく予定なので同じアリーナにいて僕を見つけた際は声を掛けてください。
オガワブンゴ Bungo Ogawa
バスケやミュージシャンといった動きのある被写体を主に撮影。Podcastクリエイターとしても活動し、「MOOKSTUDY日本の歴史」はランキング上位に常にいる人気番組。
●オガワブンゴか書いている記事一覧はこちらから
●twitter : @ogawabungo
●Instagram : @ogawabungo_basketball