[balltrip]ERI'S FINDER_chapter13

[ERI’S FINDER]ご無沙汰!

このコラムは、フリーアナウンサーの木村英里がブレ活(ブレずにサンダースを応援し続けるバスケットボールライフ)を送る中で見つけたこと、感じたことを綴る取材日記です。

川崎が強い理由

今日は合格!

平日開催となったシーホース三河vs川崎ブレイブサンダースの試合を取材してきました。
GAME1では90−82、GAME2では86−76というスコアで川崎が連勝。これでチームは10連勝!好調を維持しています。

[balltrip]ERI'S FINDER_chapter13
[balltrip]ERI'S FINDER_chapter13

GAME1終了後に川崎の数字ついて佐藤賢次HCにお話を伺いました。

リーグの中でもターンオーバー数が多かった川崎。しかし、この試合では、ターンオーバー数が9と一桁でした。その翌日の試合では6。
この数字について「お、やった!と思った。10以下が合格なので今日は合格。」と笑いながら答えてくださった佐藤HC。
「これまで気を抜いたり安易なターンオーバーだけは減らそうと言っていたが、積極的に狙ったミスなどはあまり言ってこなかった。やはりターンオーバーの数が多い。 2〜3週間前から、チーム全員で一度そこを共有して課題にし、みんなで取り組もう!という雰囲気を作った。そこから少しずつ減ってきている」と明かしてくださいました。
リーグトップの戦績であるチームであっても、もちろん課題がいくつもあります。そこを一つずつ着実に、ステップアップできているという印象を受けますよね。
[balltrip]ERI'S FINDER_chapter13

佐藤HCがおっしゃっていた「チーム全員」で取り組んでいることも川崎の武器。今の川崎を表しているように思います。ベンチを見ても、オフコートの様子を見ても、例えば誰かがボールに飛び込んだシーンで他の4選手が駆け寄っていくシーンを見ても、チーム全員が同じ方向を向いていると伺い知ることができます。

[balltrip]ERI'S FINDER_chapter13
[balltrip]ERI'S FINDER_chapter13

またGAME1で13回のスティールを記録していた川崎。
「激しくディフェンスをして、ボールにプレッシャーをかけられているからこその数字。激しくやりながらも、マティアス・カルファニ選手や長谷川技選手など積極的にパスコースに手を出してくれる選手が多い」と佐藤HCが語る通り、エンジン全開のディフェンスを展開していく中で常に手を緩めずプレッシャーをかけたり狙えたりしている証ですよね。川崎、抜かり無し。お話を聞けば聞くほど、だから強いんだ!と納得するばかりです。

[balltrip]ERI'S FINDER_chapter13
[balltrip]ERI'S FINDER_chapter13

エース辻直人の復活

川崎が強い理由の一つに、この方の名前も挙げられるでしょう。辻直人選手です。
GAME1ではスリーポイントシュートを6本中5本成功させるなど17得点の大活躍。試合後にお話を伺うと「久し振りにオフェンス頑張れました」と柔らかい表情を見せてくれました。

「最近、やっと自信を持てた。やっと自分に勝てた」そう語る辻選手。これまでは試合に出ていながらもどこか自分と戦っている部分があり、自分に勝てたことでやっと相手と戦えると感じたのだそうです。

[balltrip]ERI'S FINDER_chapter13
[balltrip]ERI'S FINDER_chapter13

日本一のシューターになる!ともう一度目標を立てた時に「頭ではわかっているが、いざ試合になるとほんの少しブレてしまったり、悪かった時の自分を思い出してしまったりした」となかなか自分に勝ち切れなかった時のことも明かしてくれました。
では辻選手は一体どう自分に打ち勝てたのでしょうか。
「今日は試合に向かっている時から、そういう気持ちが出てこなかったし出てこないように考えていた。とても集中して入れたのが1本目のシュートに繋がった」
誰でも不安があると、悪い結果を想像してしまいますよね。辻選手をはじめとする一流のスポーツ選手もみな同じ。でもその視点をマイナスなイメージではなく、試合だけにすることなど考え方や向き合い方を辻選手なりに整理していらっしゃったのだと思います。

「シューターはシュートだけではない」というのが辻選手の考えであり、目指しているもの。実際に辻選手から繰り出される美しいパスはいくつものゴールシーンを生み出します。
「アシストなども出せてきたら、本来の自分のプレーができている証拠」そんな風に語っていらっしゃいました。

[balltrip]ERI'S FINDER_chapter13
[balltrip]ERI'S FINDER_chapter13
以前から復活はしていたのですが、先月横浜ビー・コルセアーズ戦後にお話を伺った時との違いがこの日はありました。(ERI’S FINDER chapter10の記事はこちらから

横浜でインタビューさせていただいた際には、ネガティブな感情や不安を払拭しようとしている様子がまだ少し感じられました。完全復活に向けて這い上がり切ろうと模索している段階、あと少し!と言ったご様子だったのです。ただ今回に関しては、辻選手が語る言葉の中に一切ネガティブさが感じられませんでした。
ついに来ましたね!
辻選手が「ボールを寄こせ寄こせ!オラオラしている時は自信を持ってやっている時」と語る通り、私たちが見たかった、待ち望んでいた辻選手のプレーが目の前にありました。

[balltrip]ERI'S FINDER_chapter13

ERI’S FOCUS

今回のコラムのタイトル「ご無沙汰!」

実は、辻選手が名付けてくださったのです。
蘇った手応えがあるという辻選手に、今のご自身を表す言葉を選んでいただきました。なんとも辻選手らしい言葉ですよね。
いい感じですねとお声を掛けた時に、「良かった〜」と安堵しながらつぶやいた辻選手の表情が全てを物語っていました。

[balltrip]ERI'S FINDER_chapter13
[balltrip]ERI'S FINDER_chapter13

辻選手がシュートを決めた時に湧き上がるファンの皆さんの歓声。
「愛おしかった」のだそうです。
華がある辻選手のシュートやプレーの数々。辻選手が放ったボールの、その放物線の美しさにも魅了されました。
これからまた、辻選手らしいプレーでたくさん会場を沸かせてくれるでしょう!楽しみですね!

 
文:木村英里
写真:石河流寧
 

木村英里 Eri Kimura
バスケの魅力にハマったフリーアナウンサー。テレビ静岡・WOWOWを経て現在はラジオDJ、司会、ナレーション、ライターとしても活動中。川崎ブレイブサンダースファン。
twitter:@kimuraeri / Instagram:@39elly39

[balltrip]ERI'S FINDER_banner

川崎ブレイブサンダースのクラブノート


※クラブノートとは、クラブのアカウントを掲載しているページです。

川崎ブレイブサンダースにまつわる記事

[balltrip]tag_川崎ブレイブサンダース

川崎ブレイブサンダースのホーム「とどろきアリーナ」の写真撮影環境




balltrip MAGAZINEのSNS
[balltrip]twitter_@balltripMAG
[balltrip]instagram_@balltripmag
[balltrip]facebook_@balltripMAG
balltrip MAGAZINE Instagram

関連記事一覧